■謎解きが雑過ぎる刑事ミステリーも……

 24年の夏ドラマでは、王道のジャンルとしてミステリードラマが多く放送されているが、

「『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系/木曜夜9時~)は脚本に無理がある展開が多く、厳しい声も多い。視聴率も苦戦しており、第3話(7月18日)がコア1.5%でした」(前出の制作会社関係者)

『ギークス』は松岡茉優(29)、田中みな実(37)、滝沢カレン(32)演じる3人のギーク(賢いオタク)な警察官による井戸端謎解きエンターテイメント。

「本格的なミステリーというよりは女子3人の緩い雰囲気を楽しむドラマではあるのですが、第2話の“警察が、遺失物なのか殺人現場に残された証拠物件なのか不明な証拠品をSNSで拡散する”というありえなすぎる展開や、第3話の“謎解きの根幹部分に本物の幽霊が絡んでいた”という驚きのストーリーに“ウソでしょ”という声が出てしまっていますね」(前同)

※画像は『ギークス〜警察署の変人たち〜』の公式X『@geeks_fujitv』より

『ギークス』には、

《警察が落とし物拡散すな》
《まさかの幽霊オチ事件の謎解きも3人の絡みも今ひとつで脱落しそうだ》

 といったツッコミが毎回のように寄せられている。

「いまや見逃し配信も充実し、主演のファンでさえもなかなかリアルタイムで視聴しなくなっている時代。大人気俳優や旧ジャニーズを起用しても、多くの固定ファンが見てくれるわけではない。リアルタイムでしっかり追いたいと思わせる脚本・演出がとにかく重要で、ましてや、“ウソでしょ!?”と視聴者が引いてしまうシーンがある作品は、なかなか厳しいですよね……」(前同)

 中盤に入りつつある24年の夏ドラマ。不調の作品にはここからの巻き返しに期待したい。