■“法則”からハードな作風に期待する声も
加えて、『仮面ライダー』は大人でも楽しめるストーリーが見どころだが、シナリオも含めて作品が話題になれば出演者たちの未来にも良い影響を与えるだろう。その点でも、『仮面ライダーガヴ』は大いに期待されているのだ。
というのも、『仮面ライダー』はモチーフやデザインがポップで明るいほど、反比例してシナリオはシリアスでハードな、見ごたえのある作品になる法則があるからだ。
フルーツがモチーフの『仮面ライダー鎧武』(2014)は“黄金の果実”を巡り、謀略と愛憎渦巻くドロドロの人間ドラマが繰り広げられた。ゲームがモチーフで見た目も可愛い『仮面ライダーエグゼイド』(2016)は本格的な医療ドラマでもあり“命をゲーム感覚で弄ぶ悪役”が出たり、主人公と対立を経て和解したばかりの男が黒幕に声も口封じで消されてしまったりと、明るいどころか歴代屈指のシリアスな作風だった。
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— 仮面ライダーエグゼイド (@toei_EXAID) September 24, 2016
その傾向からお菓子がモチーフでポップな雰囲気の『仮面ライダーガヴ』もハードな作風になるのではと、ライダーファンの間で期待されているのだ。
前述のようにガヴは7月26日公開の映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』に先行登場し“変身”も披露しているが、すでに《変身シーンがめちゃくちゃ不穏だった》《演出や音とか見た目もポップなんだけど、ちょっと…わりと…ダークな気配を感じた》といった声も出ている。
これは映画で変身シーンを見た筆者も同意見。ちなみに知念は劇中で生身のアクションもしっかりこなせており、変身後のアフレコ演技もバッチリ。役者としてポテンシャルの高さを感じさせたので、テレビの新シリーズ開始を待ち切れない人はぜひ映画館に足を運んでほしい。
そんな良い意味で不穏な気配もある『仮面ライダーガヴ』に1年間を捧げる知念は、主演発表時にこうコメントしている。
《歴史あるシリーズに対する皆さまからの期待と、そしてプレッシャーを感じながらも、作品づくりの大きな原動力にして演じていきたいと思います!
これから仮面ライダーガヴ/ショウマとともに、僕自身も役者として成長できるよう全身全霊でむきあっていきますので、温かい目で見守っていただけると嬉しいです》
令和の最先端トレンドである可愛い系イケメンの知念。人類の平和は1年間、君に託された――。