連日続く猛暑。疲れた体にもつるつると食が進むのがそうめんだ。夏の風物詩であり、古くから、日本人には欠かせない食べ物。

「そうめんは、水分を多く含む食べ物で、古来より夏の熱中症対策として食べられてきました」(グルメ誌ライター)

 清純派女優・八木莉可子(23)の爽やかなCMも記憶に新しい、名の知れた『揖保乃糸』が食卓に並ぶことが多いのではないだろうか。

「やはりそうめんの一大ブランド、企業イメージもそうですが、品質の高さが世間に評価されている印象です」(グルメライター)

 そこで、今回、名実ともにナンバー1そうめんブランドである揖保乃糸を直撃。味の秘密と、さらにおいしく味わう秘訣を取材した。 

 揖保乃糸の製造元である兵庫県手延素麺協同組合・営業部企画課の天川亮氏は、揖保乃糸のおいしさの秘密についてこう話す。(以下、すべてコメントは天川氏)

「弊組合独自のソフトな食感になる小麦粉を原料メーカーさんにブレンドしてもらっています。
それを手間のかかる手延べ製法により麺生地を何本も合わせ、熟成とねじりを加えながら1本の細い麺に仕上げていきます。それゆえ噛んだ時にプチプチとした触感が得られます。それが麺のコシにもつながっていますね」

 天川氏は自組合の強みについても話してくれた。

「揖保乃糸はひとつの会社で作っているのではなく、周辺地域の約400軒の組合員さんによって作られています。毎年気候などによって、小麦の品質も微妙に変わるので小麦粉のブレンドを少しずつ変えて、揖保乃糸らしさを追求した美味しい製品づくりを、原料の段階から一切の妥協を許さず行なっています」

 そんな揖保乃糸だが、近年SNS上では、具材を“ちょい足し”するアレンジレシピが話題になり人気を呼んでいる。