■『スカイキャッスル』は子どもたちがポイント

「オリジナル版からの改変はいろいろ見受けられ、衝撃的だったミンジュの猟銃自殺は、香織の飛び降り自殺に変えられていました。オリジナル版にはこれに負けないエグいシーンが多く、リメイク版は日本流にアレンジしつつも、インパクトある演出ができるかがカギになるでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

『六本木クラス』も登場キャラの設定など、オリジナル版からの改編に賛否の声があがっていた。それでも、原作のセリフやストーリーはリスペクトすべきと共通認識も持って、『六本木クラス』を手掛けていたチームだけに、今回も抜かりはないだろう。

「もうひとつのカギは、キャストの演技です。オリジナル版では、父親たちと母親たちに加え、子どもたちの争いにもスポットを当てていました。リメイク版の親たちを演じる俳優陣は、おなじみの面々で手堅いのですが、子どもたちの力量次第で印象も大きく変わりそうです。

 注目したいのは、話題作『不適切にもほどがある!』(ふてほど)(TBS系)でキヨシを演じた坂元愛登(15)で、物語のキーパーソンとなる南沢泉(木村文乃/36)の息子・青葉を演じます。オリジナル版のスイムの息子・ウジェにあたり、青葉も子どもたちの中でキーパーソン。物語を引っ張る演技を見せてほしいですね」(前同)

 ほかにも子ども役で、『さよならマエストロ』(日本テレビ系)で主人公・俊平(西島秀俊/53)の息子・海を演じた大西利空。『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で、ヒロインの10歳の天才外科医を演じた白山乃愛(12)などが顔をそろえており、親と子が入り乱れてのドロ沼マウントバトルに期待したい。

 韓国ドラマが得意なドロドロドラマは、配信サービスでも人気が高く、本作も「TVer」のお気に入り登録数が急上昇している。今期中では後発になるが、今後、夏ドラマの台風の目になりそうだ。