7月28日、人気アイドルグループ・なにわ男子がアニメ映画『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(12月20日公開)の主題歌を担当し、メンバーから大西流星(22)と藤原丈一郎(28)がゲスト声優として出演することが発表された。

『忍たま乱太郎』は、尼子騒兵衛氏の『落第忍者乱太郎』(朝日新聞出版刊)を原作に、1993年からNHKで放送中の大人気アニメシリーズ。映画ではなにわ男子の主題歌だけではなく、テレビ版のテーマソングでもある『勇気100%』のなにわ男子バージョンも流れるということだ。

 光GENJIの『勇気100%』は『忍たま乱太郎』の開始当初から現在まで旧ジャニーズタレントがカバーし、主題歌として歌い継がれている伝統ある楽曲。藤原は《(勇気100%は)グループを結成してからのひとつの目標でもあった》とコメントしている。

「今回の映画『最強の軍師』はテレビ版とは異なるシリアスな作風で、さらに圧倒的な女性人気を誇るキャラクター・土井先生ときり丸の関係にフォーカスした内容でもあるため、初報の時点でかなり注目を集めていました。

『忍たま乱太郎』は明るい子ども向けアニメですが、徹底した時代考証のクオリティやイケメンキャラの多さなどから大人の女性ファンが非常に多く、原作者主催の懇談会や大人向けの舞台公演が開かれるほど。

 それだけに、映画『最強の軍師』は大人のファンにとっても関心事ですが、なにわ男子の起用が発表されたことで、“おや?”“おかしくない!?”という声が多いんですよね」(女性誌編集者)

※画像は『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の公式X『@nintama_eiga』より

 NHKは、23年9月に旧ジャニーズ事務所が正式に認めた創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を非常に重く受け止めていて、旧ジャニーズタレントがメインの番組は今年4月の改編ですべて終了。レギュラーとして起用されていた番組からも降板した。

 4月10日にタレントのマネジメントがSTARTO ENTERTAINMENTの新体制に移行してからも、NHKの”旧ジャニーズNG”方針は一貫して変わっていない。7月24日の定例会見でも「従来の方針に変わりはない」と、あらためてSTARTO社タレントとの「新規契約はしない」方針に変更はないと明言し、徹底して「NG」の姿勢を示している。

『忍たま乱太郎』は現在も、オープニング・エンディングともにジュニア(旧ジャニーズJr.)が担当しているが、これは加害問題発覚よりも前から使用されている楽曲で新規出演依頼ではない、という見解をNHKは4月11日配信のWEB版『女性自身』の取材に回答している。

 しかし、ジャニー氏の加害問題から“旧ジャニーズNG”の方針のなかで公開される映画『最強の軍師』で、なにわ男子が主題歌を担当し、メンバーをゲスト声優に起用したことに疑問の声が殺到。

《忍たま乱太郎の映画は松竹だからいいのか...そうなったら後にあるであろう映画のテレビ放送はNHKさんどうするんですか?》
《忍たま乱太郎ってNHKじゃないの?アニメなら声優しても主題歌を歌ってもいいの?それとも1年以上前から決まってたの?つい最近も、ジャニーズの起用はーって言ってなかった?》
《忍たま乱太郎ってNHKでは?って思ったけど映画だと関係ないのかね。なにわは忍たま似合う》

 といった声が多く寄せられているのだ。