「キスすれば、本当に好きか分かるんだと思う」

 予告編の段階からそんな刺激的なセリフが流れ、注目を集めたのは動画配信サービスNetflixで7月9日から放送されている恋愛リアリティーショーの『ボーイフレンド』だ。

「出演者9名はすべて男性が恋愛対象というボーイズ。彼らが海辺の一軒家でひと夏の間に繰り広げる恋愛群像劇と友情物語が描かれたのが本作です。今までにはなかった内容、演出が話題を呼び、配信日にはX(旧ツイッター)上でもトレンド入りするなど大いに話題を呼びました」(女性誌ライター)

 MCを務めるのは『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)などの著書が53万部を超えるベストセラーとなり、今や“新・美の女王”に推す声もあるMEGUMI(42)や、普段はニュースキャスターを務めるホラン千秋(35)など。他にもドラァグクイーンとして知られるドリアン・ロロブリジーダ(39)がMC陣に加わることで、ゲイコミュニティーやカルチャーに詳しくない視聴者に向け、番組内では要所、要所で手ほどき解説もある。

 自身も番組の配信日を待ち望んでいたと言うのは、若者文化や最先端の流行に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏だ。太田氏が弊サイトの取材に対して番組の魅力を語る。

「今まで“恋リア”と言えば、容姿端麗な男女が恋物語を繰り広げ、番組内では出演者の人間関係を引っかき回すヒール役が登場するのが常でした。しかし、そうなるとSNS上では番組出演者への批判や誹謗中傷も起こりますし、それを目にした視聴者側も“恋リア”疲れしてしまいます。

 一方、一人ひとりの出演者に個性がある『ボーイフレンド』では、それぞれの出演者へとファンがつくことで出演者への誹謗中傷が起こることもありませんでした。視聴者が出演者全員を心から応援できるという点で、新しい“恋リア”と言えるでしょうね」(太田氏)