連日のように日本チーム、日本人選手が活躍し、大いに盛り上がっているパリ五輪。テレビ各局の中継に多くの視聴者が沸騰している一方で、連ドラ界隈は危機を迎えていて――。

「テレビ各局はニュース番組やワイドショーでもパリ五輪を大特集して盛り上げ、そして夜は競技を生中継をしている影響で、現在、同時間帯に放送されている連続ドラマは、数字が全く取れていない状況にあるんです。現在放送中の夏ドラマで最も視聴率が良いのは二宮和也さん(41)が主演の『ブラックペアン シーズン2』(TBS系/日曜夜9時~)ですが、これも明らかにパリ五輪の影響で数字が落ちています」(ドラマ制作会社関係者)

 2018年4月期に放送され、大人気を獲得した作品の“続編”である同作。今回もシナリオの面白さに加えて、主演の二宮が珍しく銀髪姿を披露。その雰囲気が二宮の親友としても有名なMrs.GREEN APPLE大森元貴(27)に似ている、とも話題になっている作品でもある。

「『ブラックペアン シーズン2』は現在、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率が好調で、第2話(7月14日)は3.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と高い数字を叩き出していました。

 ところが、パリ五輪開幕後に放送された第4話(7月28日)は2.2%と急落しているんです。この日、裏では、NHKとテレビ東京がパリ五輪を生中継していました」(前同)

※画像は『ブラックペアン シーズン2】の公式X『@blackpean_tbs』より 

 7月28日、NHKは『スケートボード 女子ストリート・予選』(夜9時~)、テレビ東京は『バレーボール 女子予選 日本×ポーランド』(夜7時50分~)を放送。そのコア視聴率はNHKが3.7%、テレビ東京が5.3%だった。

「通常時のNHKとテレビ東京は、そう高いコア視聴率は取れない局です。それだけにパリ五輪の勢い、圧倒的なコンテンツ力が伝わってきますよね。

『ブラックペアン』が放送されているTBSの『日曜劇場』枠は、ドラマの放送枠で最も数字が取れる枠ですが、それすらもパリ五輪を前には相手にならなかった。当然ながら『ブラックペアン』以外の連ドラも、パリ五輪の影響をモロに受けている状況にあります」(同)