■“敏腕プロデューサー”工藤静香

 CMの打ち切りにドラマ視聴率の不調、さらには作品の延期の話題――明るくない話題が続く木村だが、中国では、2018年12月に開設した同国のSNS『Weibo』は現在もフォロワー数248万人超であり、安定した人気があるという。

「木村さんは中国でも“スター”。絶大な人気を誇るタレントです。11年にSMAPとして北京公演を成功させたほか、19年に行なわれた微博星耀盛典(ウェイボー・スターライト・アワーズ)の『最も影響力のある俳優(アジア太平洋部門)賞』も受賞していますから、中国でも木村さんは需要は間違いなくある。香港での広告キャラクター起用がその証明でしょう。木村さんが本気で中国での活動を考えたら、活躍の場は確実にあるでしょうね。

 加えて木村さんの妻、“木村家のプロデューサー”とも称される工藤静香さん(54)は、娘のCocomi(23)とKoki,(21)のプロデュースをしていますが、彼女たちも中国を意識した“売り方”をしていますよね」(前出の芸能プロ関係者)

※画像はCocomiの公式インスタグラム『@cocomi_553_official』より

 フルート奏者のCocomiは、22年に中国のピアニスト・ニュウニュウと楽曲「アヴェ・マリア」のパフォーマンス映像(収録は日本)をYouTubeで公開。今年6月2日には母親である静香と初香港を楽しんだことをインスタグラムで報告している。

 Koki,は2021年に中国の動画配信サービスが提供する番組『創造営2021』に出演。今年3月21日にはイタリアのブランド・CURIELの賞を受賞したことをインスタグラムで報告しているが、これは中国でのイベントでのことだった。

「木村家は静香さんが仕切っていると言われます。木村さんも常々“しーが厳しい”と口にしているといい、家のことだけでなく仕事の戦略においても、静香さんに主導権がある。今回の木村さんの香港の広告の件も静香さんの了解がない、ということはないでしょう。先の6月の香港入り、Cocomiさんの仕事だったようですが、タイミング的には木村さんの広告の件も関係していたのかな、と思ってしまいますよね。

 さらに言えば、STARTO社の新体制を考えると今後、木村さんの仕事も静香さんが主導で動くことがあっても不思議ではないでしょうね」(前出の芸能プロ関係者)

 木村はSTARTO社とエージェント契約を結んでいると見られているが、エージェント契約はマネジメントがメインではなく、タレントに仕事を紹介したり、つなぐのが主な仕事。“所属タレント”というより“クライアント”という関係なので、タレントの自由度が高い。そのため、

「静香さんサイドが主導で動いた仕事でも、木村さんは引き受けることが可能ということでしょうね。静香さんは幅広い人脈を持っている。だから、それほど実績のなかったCocomiさんとKoki,さんの仕事がどんどん決まっていったわけですが、知名度抜群の木村さんなら、大きな仕事につなげることは静香さんなら容易ですね。

“工藤プロデューサー”が進める木村ファミリーによる一家戦略――今後、これまではあり得なかった、親子4人が公の場に揃うこともあるかもしれません。そしてそれは、日本ではなく中国で、という展開もありそうですね」(前同)

 今回の香港での広告起用を中国メディアが報じた際、木村は「日本のスーパースター」の肩書きで紹介されていた。キムタク伝説の第2幕は、大陸で繰り広げられるのかも――。