8月4日、東映の動画サービス『東映特撮ファンクラブ(TTFC)』にて『忍者戦隊カクレンジャー  第三部・中年奮闘編』が配信された。本作は事前にゲスト出演者として人気バンド・Mrs.GREEN APPLEのボーカル&ギター・大森元貴(27)の起用が発表されていて、大森の本格的なドラマデビュー作として注目されている作品でもあった。

『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)は、忍者と妖怪の戦いをアメコミ要素を盛り込みつつ描いた物語。味方にケイン・コスギ(49)、悪役に遠藤憲一(63)が出演していたことがバラエティ番組などでも紹介されることがある人気作品である。

※画像は遠藤憲一の公式X『@enken_enstower』より

 今回の『中年奮闘編』は、『カクレンジャー』放送開始30周年記念作。大森は広瀬仁美(44)演じる”鶴姫/ニンジャホワイト”が運営している児童養護施設出身の青年・吾郎役で出演し、カクレンジャー5人や悪の妖怪と多くのシーンで共演した。

 6月7日にX(旧ツイッター)で配信された同作品の告知動画の時点で、「超若く見える」などと大森のヴィジュアル面が話題になっていたが、配信後は彼の演技力・アクションも絶賛されている。

 詳細は伏せるが、大森演じる吾郎は物語の超重要人物として出演しており、視聴者を泣かせる“親子愛”を熱演。激しいアクションシーンも全く違和感なく繰り広げていた。

 大森は『キリンビール』のCMに単独で出演したり、ミセス全員で清野菜名(29)主演の連続ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系/23年4月期)に「運送のアルバイトをしている売れないバンドマン」役で出たことはあったが、単独で役つきの本格的な芝居は今回が初挑戦。

 Xには、

《演技上手過ぎてビックリ!ちょい役とかなのかと思ったら結構ガッツリ出ててすっかり見入って泣いちゃったよ》
《辛口で有名な旦那さんが大森さんの初演技みてこれが初なら凄い!!と褒めちぎってます!嬉しい!》
《大森さん演技上手でびっくり!普通に見入ってしまいました》
《迫真の演技やアクション、表現力に驚き…改めて色々なことが出来るんだなーーと思った。物語も見どころたくさんで良かった!》
《まじで演技力高くて凄かったです最後の「父さん」って叫ぶシーンでマジで泣きそうになりました》

 といった大森の演技を称賛する声が多く寄せられ、大森ファンだけでなく特撮ファンをも唸らせているのだ。

 並みの俳優よりの圧倒的に上手い大森の演技――「一道万芸に通ず」、1つの道をきわめれば他の道もきわめられるという言葉があるが、大森は「圧倒的な才能」と評価されるアーティストの一面だけでなく、その高いセンスは芝居でも発揮されるのかもしれない。

 また大森には、二宮和也(41)の主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022)の主題歌『Soranji』を1週間で作詞・作曲するために、飲食もせずに部屋にこもって作り上げて5キロやせたというエピソードもあり、そのプロ根性・集中力は計り知れない。映画を通じて友人となった二宮も「まだ世間はそこまで分かってない。あいつの凄さを」と、23年6月30日放送の『Aーstudio+』(TBS系)で称賛していた。