■「大森元貴は1人じゃない説」も再燃

 さらに、ミセスは音楽番組やライブで、歌唱や演奏の技術力だけでなく派手な衣装でも“魅せて”くれるが、これも大森のプロデュースによるもの。ドラァグクイーンなども担当するスタイリストと契約しているといい、彩り豊かな衣装やヘアメイクでファンを楽しませている。なお、大森が好きなのは《フリルとかリボンみたいな、ジェンダーを感じさせないようなファッション》であること、スタッフともディスカッションしてライブ衣装を決めていることを23年7月の『VoCE』(WEB版)で明かしている。

 また、今回の『忍者戦隊カクレンジャー』出演に当たっては、大森のスケジュールも話題になっている。大森は5月17日放送のラジオ『SCHOOL OF LOCK! ミセスLOCKS!』(TOKYO FM)にて、『カクレンジャー』の撮影時期を「(昨年8月12・13日のドームライブ)『Atlantis』をやって、(程なくして取り組んだ新曲)『ナハトムジーク』を作る間の期間」と明らかにしている。

 体力を大幅に消耗するであろうライブと、精神的にも大変であろう作詞・作曲活動。その間に、普段はやることのない本格的なアクションシーンもある『カクレンジャー』の撮影をしていた――これには驚くほかないだろう。

※画像は東映特撮ファンクラブ(TTFC)の公式X『@tokusatsu_fc』より

 その後も、ミセスは23年8月26・27日には夏フェス『The MusiQuest』の2日連続出演。同年の秋は全22公演のファンクラブツアー『The White Lounge』(23年12月~24年3月3日)の準備と、24年4月12日リリースのシングル『ライラック』のレコーディング、その他、テレビ出演や音楽イベントが立て続けに行なわれていた。

 以前から、超過密スケジュールをこなす大森に対して「複数存在説」を唱える声はあったが、今回も再浮上。

《Atlantisの後すぐにカクレンジャー撮影してたのねハードすぎん??》
《やっぱり大森元貴は1人じゃない説は正しいかもしれない》
《大森元貴どう考えても10人くらい影武者いないと無理な生活してない?》

 といった声が多く寄せられているのだ。

 作詞・作曲などすべてをこなす大人気バンドを中心で率いるトップアーティストで、信じられないほど多忙でありながらも、『カクレンジャー』で泣ける演技と激しいアクションを完ぺきにこなした大森。特撮ファンも、「特撮俳優・大森元貴」の今後には大いに期待している。

 ちなみに、東映特撮で『戦隊』と双璧をなす『仮面ライダー』では、吉川晃司(58)や松岡充(52)、accessの貴水博之(55)など多くのアーティスト兼俳優が仮面ライダーに変身し、新境地を開拓してきた。もしかしたら、大森もいずれは――。