■スポンサー企業が「マツコ番組」に“行列”の超訴求力

 一方、6月6日放送の『Believe』第7話は「龍神大橋」の崩落事故に関して、工事の一次下請業者「坂東組」の坂東社長(北大路欣也/81)が、木村演じる狩山の前で帝和建設の磯田社長(小日向文世/70)が、事故に関与したのではないか、と持論を述べる――という展開となった。

「『Believe』は世帯視聴率は高く、同回も9.4%と高かったのですが、コア視聴率は1.7%。木村さんのドラマどうこうの前に、ゴールデンの番組でこの数字はマズい。たしかに同時間帯、フジテレビで『FIFAワールドカップ アジア2次予選 ミャンマー×日本』をやっていて、コア6.1%でしたから、厳しい戦いではありました。

 ただ、『Believe』その前週の5月30日の第6話のコアも1.7%でしたから言い訳はできないでしょう。同ドラマはスタート前から、テレ朝がコア視聴率を狙っている番組と言われていましたから、全く想定外の低い数字になってしまっているでしょうね」(前出の制作会社関係者)

 一方のマツコが出演している『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)や『マツコの知らない世界』(TBS系)も軒並みコア視聴率が高く、同時間帯トップが当たり前だという。

「マツコさんの番組は若年層にもしっかりとリーチできているんです。大きなスポンサー企業がマツコさんの番組にCMを出したくて“行列”を作っていると言われるほどですからね。ただ、現実的に枠に限度があって、すべてのクライアントの要望に応えられていないと。

 マツコさんの芯を食ったコメントはたびたびネットニュースにもなり、多くの賛同を得ますが、やはりテレビタレントとしての評価は抜群。だからこそ、若年層の数字も取れ、スポンサー企業からも求められている存在だということですよね。

 一方、木村さんもかつてはSMAPの中心メンバーとして国民的スターに。主演ドラマの世帯視聴率30~40%超えは当たり前。身に着けるファッションアイテムやヘアスタイルをファンがこぞって真似するなど、時代をけん引するアイコン的存在でしたが、50代を超えてマツコさんほどの若年層の数字、コア視聴率は取れなくなってしまった――というのが実情なのではないでしょうか」(前同)

 テレビ朝日開局65周年記念番組だった『夜の巷を徘徊する』と『Believe』。テレ朝が“顔”に起用したマツコと木村だったが、結果には大きな差がついてしまった。

 6月13日の『Believe』第8話は拡大版で放送され、いよいよ木村演じる主人公が本格的な逆襲に動き出すようだ。クライマックスに向けて、木村にはスーパースターの輝きを見せてほしい。