■美和子・田辺桃子がキーマンであるヒント

 いまのところ、黒幕は浩子(高岡)で確定に見えるよう描かれている。一部では、清家(櫻井)が浩子に操られていたのは見せかけで、最後は清家が浩子を裏切るという、どんでん返しが予測されているがーー。

「なぜ清家が浩子を裏切るのか? その陰には大学時代の恋人・美和子(田辺桃子/24)が絡んでいると思われます。清家はずっとまわりの人間の言いなりでしたが、浩子と鈴木(玉山)から美和子と別れるよう言われたときだけ反抗しました。清家がそこまで執着した人物は彼女だけで、美和子は浩子を上回る存在なのでは?」(ドラマライター/ヤマカワ)

 さらに、清家と美和子が特別な関係である証拠もあるというーー。

「清家はマイノリティ、特に在日外国人保護の政策に執着しています。そして、美和子が書いた脚本『最後に笑うマトリョーシカ』のペンネームは、“劉麗蘭”という中国人名。ここにもなにかつながりがありそう。清家は美和子を消した浩子を本心では恨んでいて、最後にすべてをひっくり返すでのはないでしょうか」(前同)

 道上(水川)は離婚していて息子がいたり、父が交通事故を装って殺された可能性があるなど、ドラマには原作にない設定が入っていて、ラストもオリジナルの要素が入りそうだ。すでに退場したと思われる美和子が、予想通りに終盤のキーマンになるのか注目したい。