■平野の目標はどこまでも高く――《2%しか目標を達成できていない》発言も

 芸能プロ関係者が話す。

「たしかにキンプリは、ここ数年のジャニーズではトップクラスのポテンシャルを秘めているグループですが、それはあくまでも国内での話ですよね。国外で評価を得れるかは全くの未知数で、それを求めるなら海外への挑戦をし続ける必要があった。

 そんな彼らにジャニーズ事務所は、国内の仕事、コンサートツアー、レギュラーのバラエティ番組、大型特番、そして個々の俳優業を振り続けていった。それにより、5人は国内での知名度、人気をどんどん獲得していきました。

 しかし、“グループで海外で活躍する”という目標には一切近づけず、時間だけが経っていき、そしてそのマネジメント方針は、今後も変わらない――と完全に悟った平野さんが脱退と退所を決断した、ということですよね。

 平野さんは当初からの目標から一切ブレずに、シンプルにもっと高みを目指したかったのでしょうね」

 2018年のデビューから2年後、人気をどんどん伸ばしていた2020年にも平野はどん欲かつ、どこまでも自分に厳しかった。以下は、同年9月発売の美容誌『MAQUIA』(集英社)で彼が語った言葉だ。

《喉から手が出るほど欲しいもの。歌、ダンス、芝居……全てのスキル。まだまだ僕に足りないものです》

《行動力、決断力、牽引力……いろいろな力を磨き蓄えつつ子供の遊び心も忘れない。そんな大人が僕の理想。今の達成率は2%。残り98%。まだまだ遠い道のりです》

 ちなみに、同年2月18日に『ViVi』(講談社)公式ツイッターで明かしていた「2020年の目標」については、

《大きな目標は、メンバーと海外に行くこと! 海外でレッスンを受けられたらいいな》

 と話していた。やはり一切のブレはなく、“グループ全体での海外進出”を強く意識していたのだ。

 そんなブレない男・平野の「将来の夢」は、やはり規格外。

「デビュー間もない2018年10月放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)で、平野さんは、“ジャニーズで載った人が誰もいない”という理由から“将来の夢はお札に載りたいですね”と真顔で語っていました。安定の天然発言と捉えられましたが、偉人レベルの存在に上り詰めたいという意志がないと出てこない言葉ですよね。

 ジャニーズ事務所は、日本の芸能界においてはとんでもない影響力を誇るナンバーワン事務所ですよね。しかし、それは国内に限ったことで、世界への強いチャンネルを持っているわけではない。世界進出を、そして果てはお札に載ることを目指す飽くなき向上心を持つ平野さんは、ドメスティックなジャニーズの枠には収まり切らなかった。それが、退所につながった根本原因なのかもしれませんね……」(前同)

 無限のポテンシャルを秘め、自身のポテンシャルを信じて一切の妥協をせずに上を目指す平野。独立後も、歩みを止めることはないだろう――。