■素行の悪いフワちゃんがテレビ界で生き残ってきた理由

 今回の騒動でフワちゃんは『フワちゃんのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)の降板が9日に正式に発表されたほか、『行列のできる相談所』(日本テレビ系)のレギュラー追放危機も報じられている。

「今回の騒動が致命傷になった感もありますが、前々からフワちゃんは遅刻グセやたび重なる忘れ物、本番中の大あくびなど多くの“ヤラカシ”があり、世間的にも問題児タレントとして見られていた。

 逆に言うと、そんなフワちゃんがテレビ界で重宝されて今日まで生き残ってこれたのは、やはり実力があったからなんです。フワちゃんは、スタジオ収録も一般人を相手にする外ロケも、両方高水準でこなせる高いタレント能力を持っていたと評価されていますね」(前出の芸能プロ関係者)

 スタジオでは大物タレントにも積極的に絡み、ロケでは自撮り棒を片手に名所などを紹介したり、一般人と軽快にトークしたり――フワちゃんは、バラエティ番組で求められる2つの仕事をしっかりとできる稀有なタレントだったという。

 最近の話題では、7月26日放送の『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)でアメリカのピクサー・アニメーションスタジオを訪れた際、同社でキャラクターデザインのチームリーダーを任されている社員に「アニメの絵を描いてよ!」と無茶ぶりし、快諾させたこともあった。

 

※画像はフワちゃんの公式X『@fuwa876』より

「今回の騒動前から、業界内でもフワちゃんを嫌いな人は多かったですが、そういう人から見ても“あの人はムカつくけど、たぶん生き残るよね”と認めざるをえない実力者だったということです。

 加えて、フワちゃんは考えなしのおバカキャラですが、同時に天性とも言える計算高さの持ち主でもあるともっぱら。というのも、“ウザ絡み”のイメージが強いですが、実は売れているタレントにしか絡んでいかず、売れていない人にはいっさい絡まないといいます。打算的に見えるしその通りでしょうが、売れっ子に絡んでいくというのは、話題になって次も番組に呼んでもらうための行動としては合理的で、とても戦略的です。

 つまり世渡り上手なんですよね。だからこそ本物の問題児でありながら、ここまで上手く芸能界を生きてきたわけですが――やはり今回の件は厳しいですよね。

 謝罪文も逆効果で、友だちの事務所も怒らせてしまったし、何より『オールナイトニッポン0』の降板が一番大きい。ニッポン放送が彼女のポテンシャルを信じて番組を任せていたことが、業界内でも大きかったんです。そのニッポン放送が騒動後すぐに“クビ”と判断したわけで、厳しいですが、もう業界には残れないと考えられていますね……」(前同)

 これまで、素行の悪さや礼を欠いた先輩芸能人への態度は“炎上芸”として浸透していたところもあるフワちゃんだが、今回ばかりはそうはいかないようだ。そして、フワちゃんは11日、朝9時3分、Xで活動休止すること発表した――。