■次は津野・池松壮亮と対決か
亡くなった水希(古川)がなぜ海(泉谷)を産むことを決意したのか、その経緯が説明された。ここまで、水季、弥生(有村)、朱音(大竹)、そして、夏の母・ゆき子(西田尚美/54)によって、母が子を産む(産まない)ということについて語られてきて、父であり男である夏(目黒)は、主人公ながら存在感が薄かった。次からは流れが変わりそうだ。
「次回は、水季の子育てをサポートしていた、津野(池松)の回になりそうです。海の父親だと知り、複雑な感情を抱いていた津野から、マウントを取られまくってきた夏でしたが、彼とどう対峙するのか……おそらく、水希と海にどう向き合うのか、夏が津野にはっきり示すことになると思われますが、これが海の父となる重要なきっかけになりそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)
これまで自分の意思をはっきり示さなかった夏が、次回の第7話で覚醒しそうだ。そのヒントは第6話にあったという。
「ひとつは津野にはっきり《嫌です》と主張したこと。これは今までにないことで、夏の気持ちが固まりつつあることを示しています。もうひとつ、《自分で決めるのが苦手》と朱音に告白していたことで、これは自分の性格を自覚したうえで《それでも自分で決めなきゃならない時がある》ことを示唆しているのではないでしょうか。ここまで海に対して、戸惑いっぱなしだった夏でしたが、次回は毅然とした態度を示してくれるかも知れません」(前同)
本作は“親と子”の物語ではあるが、これまで、夏と海は“親と子未満”のままだった。次回、水季の四十九日法要と納骨を迎えるが、これを機に、終盤に向けて大きく物語が動きそうだ。