■次回は目黒が“主役”の回

 現在のテレビ界は13~49歳のコア視聴率を最重要視しており、目黒が大注目を浴びた『silent』はコア視聴率5%台に到達するほどの高視聴率作品だった。

「フジテレビ上層部は間違いなく、『海のはじまり』にも『silent』級の数字を期待していたでしょうが、そうはなってはおらず、初回からコア視聴率は2%台を推移。7月29日放送回はコア2.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)でした。裏でパリ五輪の生中継が行なわれていた影響もあるでしょうが、同時間帯のバラエティ番組『しゃべくり007』は3.6%を記録しており、作品に勢いがあればもっと取れていたでしょうね」(前出の制作会社関係者)

 だが、『海のはじまり』と目黒の“逆襲”はここからのようだ。次回放送される第8話(8月19日)は、目黒演じる夏に焦点が当たる回だと明らかになっている。夏が田中哲司(58)演じる夏の実父と再会する話であり、これまで周囲を気遣って本音を隠しがちだった夏が「みんな悲しそうで、俺よりつらそうで。しかも優しいから言えない。俺だって悲しいのに!」と感情を爆発させるシーンも予告されているのだ。

《次回はまた夏くんメインですね。また複雑そうだし、めめの演技に期待》
《ここにきて夏の心の内が全く分からないことに気づいた。何故なら、夏だけある種変化がない。だからこそ次回がすごく大切だろうし、脚本家が肩ぶん回している》

 などなど、主演の目黒に期待を寄せる声は多い。

※画像は『海のはじまり』の公式X『@umi_no_hajimari』より 

「物語は終盤に差し掛かっています。これまで主人公以外の登場人物を深く掘り下げ、終盤で満を持して主演である目黒さんがクローズアップされる。目黒さん演じる夏が物語のメインに立ち、彼の想い、感情、そして成長に視聴者は心をつかまれ、目が離せなくなる――クライマックスにかけてはそういう展開が期待できそうですね」(前同)

 地上波ドラマで見られるのがありがたいとすら感じる池松ら超実力派俳優に負けない演技、存在感を、主演・目黒蓮に期待したい――。