■「追悼企画」が掘り返されるリスクを懸念か

 スペシャルドラマに限らず、今年の『24時間テレビ』にSTARTO社のタレントが起用されることはほぼないと言われているという。

「8月17日には出演者第2弾情報が解禁となり、土屋太鳳さん(29)らの出演が明らかになりましたが、そこにもSTARTO社タレントの名前はなかったですね。本番では、どこかのコーナーで少しだけ登場する可能性はあるでしょうが、もうメイン的に扱われることはないと見られています。

 そして、相葉さん以外のSTARTO社タレントの起用がない理由は、日テレというよりは、STARTO社サイドの意向だとも聞こえてきていますね」(前出の制作会社関係者)

 ジャニー氏が長年行なってきた加害はあまりにも卑劣なもので、決して許されるものではない。「愛は地球を救う」という『24時間テレビ』のチャリティ精神とは決して相容れないもの――STATO社は、そう考えていると言われている。

「そして、ジャニー氏の件が冷めやらぬ状況でSTARTO社のタレントを積極的に起用すると、『24時間』での“過去”が蒸し返されてしまう可能性もある。そのリスクも懸念していると言われていますね。そのため、STARTO社は今年の『24時間』に対して、かなり距離を置こうとしていると伝わってきています」(前同)

『24時間テレビ』はメインパーソナリティーを筆頭に旧ジャニーズと蜜月関係にあったが、その極めつきがジャニー氏の追悼企画だった。

 ジャニー氏は2019年7月9日に逝去したが、それを受けて同年の『24時間テレビ』は番組内で追悼企画『生涯を捧げたエンターテインメント ジャニー喜多川の想い』を放送。

 嵐をメインに、ジャニーズJr.内ユニットからもSixTONES(※翌20年1月デビュー)、HiHi Jets、美 少年少年忍者の4組が出演し、両国国技館で旧ジャニーズの楽曲の数々を披露。歌唱前には嵐のリーダーで現在、活動休止中の大野智(43)がジャニー氏の人物像を振り返るスピーチもしていた。

※画像は『24時間テレビ』の公式X『@24hourTV』より

「当時の時点で、ジャニー氏の追悼企画を行なうこと自体や、一般的な認知度が低いジュニア内ユニットを4組も起用したことに“番組の私物化”を指摘する声もあり賛否両論でしたが、ジャニー氏の所業が明るみになった今となっては、“黒歴史”どころのレベルではないことでしょう。

 STARTO社の発足から1年も経っていないのに、旧ジャニーズの時と同様に多くのタレントを『24時間』に出したら、世間は“やはり蜜月のまま”と感じるでしょうし、ジャニー氏を賛美した追悼企画が掘り返されて、また大事になってしまうかもしれない。それは、旧ジャニーズとは距離を置く新たな会社として生まれ変わったSTARTO社にとって、最悪の展開ですよね。

 また、『24時間』のスポンサー企業の中には、STARTO社に体制移行後も同社のタレントの起用に難色をしている企業もあるため、それも、今回、出演者が極めて少ない理由だと言われていますね。

 韓国に渡り、BTSのJIN(31)と保護犬のトリミング企画を行なうという相葉さん以外は、今回はSTARTO社からはほぼ出ない展開となりそうです」(同)

 さまざまな問題から猛逆風が吹く今年の『24時間テレビ』だが、多くのファンを持つSTARTO社タレントのバックアップはないようだ――。