8月28日に第9話が放送される、小池栄子(43)と仲野太賀(31)がダブル主演する連続ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系/水曜よる10時)。平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区) が21日放送の第8話で前回の5.5%から0.7ポイント増となり、6%台に復帰した。

 また、配信サービス・TVerのお気に入り登録数も89.5万(26日10時現在)と好調で、今期GP帯ドラマ中で、『海のはじまり』(フジテレビ系)、『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)、『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)に次ぐ位置をキープしている。

 同ドラマは、新宿歌舞伎町の路地にひっそりと建つ「聖まごころ病院」を舞台に、“命”の尊さを投げかける救急医療エンターテインメント。人気の“クドカン”こと宮藤官九郎(54)のオリジナル脚本で豪華キャストをそろえており、正直、もっと上を狙えたのではないかと思ってしまうがーー。

 第8話は、ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池)は医師国家試験の勉強をするも、問題の日本語が難しくて苦戦中。そんな中、経理担当・白木愛(高畑淳子/69)は、旦那のスマホの位置情報がハプニングバーの中で止まっていることが判明。白木は怒り心頭でその場所に向かうが、旦那もスマホも見つからなかった。

 ある日、コンカフェで働く少女・かえで(田中美久/22)がストーカー被害に悩んでいると、NPO法人「Not Alone」へ相談にくる。事情を聞いたエリア代表・南舞(橋本愛/28)と歌舞伎町交番の巡査・岡本勇太(濱田岳/36)は、犯人捜しと警備を兼ねて、コンカフェに高峰享(仲野)ら医師たちを誘って……という展開。

 熊本コンカフェ殺人未遂事件、歌舞伎町ビル火災、京アニ放火事件と、実際に起きた事件を思い出させる展開を、まとめてぶっこむ大胆さに、スピード感ある演出。主要キャラも、それぞれがイキイキと動いていて、放送開始以来、1番と言える出来だった。