「落とし物」の被害が急増している。
2023年に全国の警察に提出された拾得物は、「物品」が約2979万点、「通貨」が約228億円となり、いずれも過去最多だった。
かくいう、本サイトの記者(筆者)も、つい先日も電車の中にスマホを置き忘れ、業務に大きな支障をきたしたばかり……。
落し物専用ポータルサイト「落とし物ドットコム」創始者であり、紛失に特化した事業を展開する『MAMORIO』代表の増木大己氏に、“スマホを落としたとき”のためにすべきことを聞いた。
今回は、国内シェア7割を占めるiPhoneに絞って解説する。
「スマホをなくしたときは、デフォルトで入っているアプリ“iPhoneを探す”で、落としたスマホの現在位置を調べるのが最優先。電源が切れた場合でも位置情報をトラッキングできるのが優れているところ」(増木氏、以下同)
“探す”アプリを使用できる状態にしておけば、他のiPhoneやインターネットサイトからログインすることで、落としたスマホの位置を確認できる。
使用するためには、初期設定が必要だ。
まずは、「設定」から、「設定」→「Apple ID」→「探す」→「iPhoneを探す」の順にタップ。このページから、→自分の名前→「探す」→「iPhoneを探す」をオンに。
ここで注意すべきは、同じページ内にある、「“探す”ネットワーク」もオンにすること。この設定により、充電が切れたとしても、24時間以内であれば、「探す」アプリで外部から位置情報を確認できる。
筆者はこれをオンにしてなかったために、スマホを検出することができなかった。