■今回のマラソン企画はチャリティー市民ランナー1000名を募集

 番組HPを見ると今年の『24時間テレビ』では、マラソンランナーを務めるやす子と一緒に走るチャリティー市民ランナー1000名を募集している。掲載されている募集要項によれば、高校生以上であれば誰でも応募できるようだ。

「番組を放送する日テレとしたら、参加者の安全確保が第一ですからね。台風が来るかもしれないなかで、一般人の番組参加者に“会場に来てね”と呼びかけるのは報道機関である以上、無理があるでしょう」(前出の鎮目氏)

 台風の規模が更に大きくなり、視聴者の人命にも関わる様な事態になると、番組の放送中止もあり得るようだ。

「台風は進路によって被害地域が異なります。関東は晴れているのに、関西地方は大雨・暴風域なんてこともあるでしょう。そうなると、関西地域では『24時間テレビ』の放送を中止して災害特番を放送する一方、関東では『24時間テレビ』の放送が続くということもあるかもしれません」(前同)

 フワちゃん(年齢非公表)がX(旧ツイッター)で起こした騒動以降、注目を集め続けたやす子。放送日も迫った8月22日には、公式Xで《ランナーの練習 本日も15km走りました〜》と報告していた彼女だが、人知が及ばない自然災害が今、やす子の大仕事に甚大な影響を及ぼそうとしている――。

鎮目博道
テレビプロデューサー。92年テレビ朝日入社。社会部記者、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」初代プロデューサー。2019年独立。テレビ・動画制作、メディア評論など多方面で活動。著書に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)