伊藤沙莉(30)主演のNHK朝ドラ『虎に翼』(月~金曜)の第23週「始めは処女の如く後は脱兎の如し」が、9月2日から放送がスタートした。物語は残すところ4週。朝ドラは終盤前に視聴率が落ち込むことが多いが、本作は東京を舞台に戻した第20週から17%台を連発している。

 星航一(岡田将生/35)からプロポーズされた寅子(伊藤)は、自分が星姓を名乗るべきか佐田姓を名乗るべきか悩んだ末、お互いそれぞれの名字を名乗った上で“夫婦のようなもの”になると決める。そして、星家で暮らすことになった寅子だが、その娘・優未を演じる毎田暖乃(12)がすさまじいのだ。

 第22週「女房に惚れてお家繁盛?」(8月26~30日)は、優未の中学進学に合わせ、 星家で暮らし始めた寅子だが、航一の息子・朋一(井上祐貴/28)、娘・のどか(尾碕真花/23)との関係がぎこちない。そんな中、継母・百合(余貴美子/68)が星家の家事全般を引き受けていることに疑問を感じた寅子は、つい、苦言を呈してしまう。

 後日、優未の提案で、かつての猪爪家で使われていた、番号付きの棚を星家でも導入することに。朋一は棚作りを手伝い、寅子たちが来てから、亡き母のことを思い出していたが、最近は悲しいことだけでなく、そうではないことも思い出せるようになったと話す。これに優未は自身の祖母のことを重ねて共感するが、のどかだけは反抗的な態度で……という展開。

 新潟から戻った東京編では、女性法曹の労働環境改善のための奮闘とともに、星家との気持ちの行き違いが描かれていた。正直、これまでのエピソードと比べると地味だが、それでも画面に目が行ってしまうのは、優未の存在が大きいようだ。