関東近郊の沿線や首都高沿いに300枚ほど設置されているのは、東京・八王子市にある『きぬた歯科』の立て看板だ。こちらの看板、羅田(きぬた)泰和院長の顔写真がデカデカとデザインされており、遠目にも目立つものになっている。

 昨年11月には創業25年となる鉄道模型メーカー・ポポンデッタから『野立て看板 きぬた歯科』(税込・935円)の鉄道模型用アクセサリーも発売され、X(旧ツイッター)では《なんか欲しい・・・》《ポポンデッタまじで!?》などと、驚きの声もあがった。

 看板のファンも多く、多くの人に認識されている『きぬた歯科』。そんな『きぬた歯科』が多くのネットユーザーの注目を集めたのは、8月24日のことである。

「あるXユーザーが神戸市内で見かけた歯科の広告を『きぬた歯科』と似ていると指摘。すると、この投稿にきぬた歯科の公式Xが反応。《みんなプライド持てよ。オリジナリティを大切にした方が良いよ。マジで。》と、投稿したのです」(WEBライター)

 弊サイトは、投稿の真意を尋ねるべく『きぬた歯科』を取材。公式Xを通じて取材を申し込んだところ羅田院長より回答が得られた。『きぬた歯科』によればそもそも看板は「商標登録をしている」とのこと。似た様な看板を製作している歯科に対しては、

「寛大に見て見ぬふりをしています。が、使わせていただきますなど、一言あっても良いかな」(羅田院長)

 と本音を吐露。そう語った上で、

「もっとプライドを持って欲しいですね。歯科医師たるものが、完コピして恥ずかしくないのか、オリジナルの方がブランディングになるよと言いたい」(前同)

 と話す。似た様な看板を他の歯科医師に製作されることによるリスクを尋ねると、

「きぬた歯科と関係があるかと思われる事ですね。何かしらの対策を考えたいと思います」(同)

 と、今後についてもコメントがあった。