■BPOから「人権侵害の指摘と是正勧告」を受けた過去も
そんな『アッコにおまかせ!』は、これまでも不適切な放送内容でたびたび炎上している。
2014年3月9日の番組では、ゴーストライターに作ってもらった曲を自分の作としていた作曲家の佐村河内守氏(60)の謝罪会見を取り上げた際、「普通に会話が成立」というナレーションなどがあった。
これに対して佐村河内氏は「聴覚障害者を装って記者会見に臨んだかのような印象を与え、申立人の名誉を著しく侵害した」とBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害を申し立て、番組は2015年11月にBPOから人権侵害の指摘と是正勧告を受けている。
2021年3月の番組では、カンニング竹山(53)が新型コロナウイルスに関する東京都の啓発用YouTube動画に言及。小池百合子都知事(72)らが出演する動画について「全部じゃないけど、そのうちの1本に4.7億円の税金が使われている」と指摘した。
ところが、その日の番組内で「動画制作費ではなく、広告全体の経費でした」とすぐに訂正が入り、都からも抗議を受けてしまった。
今年7月7日放送の『アッコにおまかせ!』では、この日に投開票が行なわれた東京都知事選を巡る誤った報道もあった。
番組では都知事選の特集が組まれ、宇内梨沙アナウンサー(32)が投票用紙について「漢字を間違えてしまうと、無効になってしまいます」と候補者の記名の仕方について説明。「正しく、立候補した名前で書いてください。ひらがなで立候補している人はひらがなで、漢字で立候補している人は漢字で書くようにしてください」と呼びかけた。
しかし、番組が進行するなかで宇内アナが「東京都選挙管理委員会によりますと、候補者の名前をカタカナやひらがなで記入しても、候補者と特定できれば有効になるということです。大変失礼いたしました」と訂正。「大変失礼いたしました」と繰り返し謝罪する場面があった。
これを受け、
《BPOにTBSへの苦情を報告しました! わざとやったと思われる「選挙妨害」でまかせ》
《ひらがなでも投票出来るしマイナンバーカード必要ないです。投票率を上げようと努力してきた人たちの行動を踏みにじる酷い嘘》
《『アッコにおまかせ』は極めて悪質。BPOの観点からいって打ち切りしかない》
といった声が殺到して大炎上を招いた。
元TBSキャスターで立憲民主党の杉尾秀哉参院議員(66)もXを更新し、《私の古巣ではあるが、これは看過出来ない。アナウンサーがアドリブで言える内容ではないし、そもそも局のチェック体制はどうなっているのか。通りいっぺんの訂正、謝罪ではなく、局としてキチンと説明してもらいたい》と指摘していた。