■目薬を差したら「まばたきはしない」

 最後に、“正しい目薬の差し方”も教えてもらった。

「まず、雑菌がつかないように、手を洗ってから容器に触れてください。下のまぶたを下げ“あかんべえ”をした状態で、容器の先が触れないように一滴落とします。点眼後は、まぶたを閉じたまま1~2分待ち、あふれた薬液は、清潔なティッシュで軽くふき取ってください」

 点眼後、まばたきをしないのもポイントだという。

「目の中にある鼻涙管や涙小管(涙を排出する管)は、鼻腔・口腔内に通じていて、まばたきをすると、あふれた液体がそれらの管を通過し、流出します。流出した分、目薬の効果が薄れてしまうので、まばたきは避けましょう。目頭を軽く押さえると、薬液が管に流れるのを防げます」

 症状に適した目薬を購入しよう。

漆畑俊哉
株式会社なかいまち薬局代表取締役社長、薬剤師。2013年創業で神奈川県西部を中心に、現在3店舗の調剤薬局を運営。地域密着型の薬局を中心に、健康について気軽に相談できる医療・介護・福祉のワンストップサービスを目指している。