■吉本芸人出演番組が続々終了のワケ
3月4日をもって2014年から断続的に放送されている『アイ・アム・冒険少年』のレギュラー放送が終了。同番組のMCはナインティナインの岡村隆史(54)とココリコの田中直樹(53)が務めていた。
さらにこの秋の改編で前述の『ジョンソン』、『東大王』(TBS系)が終了することも発表された。『東大王』のMCも吉本芸人である南海キャンディーズの山里亮太(47)が務めていた。
「『冒険少年』はSnow Manの目黒蓮さん(27)がレギュラー出演するなど話題性もありましたし、『脱出島』は子どもたちに大人気でした。視聴率もそこまで悪くなかったのですが、この春に終了してしまいました。一方の『東大王』と『ジョンソン』は数字が悪かったですね」(前出の制作会社関係者)
現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視しているが、『東大王』のコア視聴率は1%台後半から2%台前半を推移していたという。
「2017年のスタートから7年。マンネリ化も指摘されていましたし、『東大王』は終わるべくして終わったと言われています。『ジョンソン』も視聴率は悪かったのですが、“1年で打ち切るのはあまりにも早いのではないか”という声もありましたよね」(前同)
今やフジテレビを代表するバラエティ番組となった『新しいカギ』もスタート当初は数字が振るわなかったものの、「学校かくれんぼ」や「カギダンスバトル」など、学生を巻き込んだ人気企画が誕生。『新しいカギ』メンバーがMCを務めた今年の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)は話題性も視聴率も上々で、しっかりと結果も残している。
「『ジョンソン』も『新しいカギ』のように“もう少し我慢すれば何とかなるのでは”という見方もあったんです。しかし、あっさりと終了。今年の4月以降はほとんど放送もなく、別の特番が差し込まれるような編成になっていましたから、かなり早い段階で打ち切りが決まっていたんでしょうね。
客観的に見ても、TBSで吉本芸人の番組が次々と終わっているんです。もしかしたら、TBSと良好な関係にあるダウンタウンの松本さんが活動を休止したことも関係しているのか……同局と吉本芸人の蜜月関係にも変化が生じつつあるのではないか、という声も聞こえてくる状況です。
ただ、TBS上層部は結果を出せないのであれば、出演するメインタレントがどこのプロダクションかどうかは関係なくバッサリいく方針に転換したとも言われています。今春と今秋の改編で、それがあらためて浮き彫りになったと言えるのかもしれません」(同)
『キングオブコント』の決勝戦は10月12日夜に放送されることが発表されている。例年なら同日に超大型特番『お笑いの日』が放送され、『キングオブコント』はそのラストを飾るメインコンテンツとなるのだが、『お笑いの日』のMCを務めてきた松本は活動休止中で、そこまでの復帰は叶いそうにない情勢に見える。
『お笑いの日』の動向も気になるが、笑いのカリスマが不在のなか、TBSと吉本芸人の関係が変わってきているのだろうか――。