■噂されるiPhone17の機能とは

 加えて、アップル社以外でも技術革新が進んでいる。今回、新たに搭載されたAI機能にいたっても、他社製品に明らかに優れているとは言えないという。

「グーグルピクセルの消しゴムマジックや、サムスンの翻訳機能など、AI機能を搭載するスマホ製品は多くある。もはやアップルの優位性は高くないんです」(前出のITジャーナリスト)

 そんな逆風のiPhoneシリーズ。最新モデルが発表されたばかりだが、早くも来年に発売されると噂のiPhone17の情報が飛び交っている。

「次のシリーズでは、画面が大きくなったり、スリムタイプの機種が出るというリーク情報がすでに出ているんです。他にも、カメラ機能が大幅に上昇したり、メモリが増えて動作もさらにスムーズになるという話もあって、17を待つべしとの論調が高まっています」(前同)

 さらに、AI機能の進化も期待できると、前出の新田氏は次のように言う。

「AI領域は未知の部分が多く不確定要素が多いですが、今回のiPhone16が一つの試金石になり、その結果がiPhone17に反映されるはず。そういった意味で、iPhone17はよりAIの実用性が高く、生活を便利にする機体になる可能性が十分高いと思います」

 今回は見送って、来年のiPhone17を待つが吉か。

新田ヒカル(にった・ひかる)
スマホ評論家。マネー評論家(FP)。『ワールド・ビジネスサテライト』(テレビ東京系)、『FNNスーパーニュース』(フジテレビ系)などに出演。雑誌取材も多数。