■「やっぱり我々世代はついていけないんです」と弱気発言

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

「これまでも引退時期を口にしてきましたが、ここ最近はさんまさんの中でも以前にも増して思うところがあるようで、周囲からも“もしかするといよいよ……”という声が出ていますね。昨今のテレビ界に押し寄せるコンプライアンスの波も影響しているはずです」

 2月18日放送のラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)では、リスナーからの「最近、ラジオのアシスタントや『お笑い向上委員会』のアシスタントにキツいことを言わなくなったのは、コンプラ対策では?」というメッセージを紹介。

 これにさんまは「これは本当にコンプライアンス、並びにネット炎上(対策)」と認め、「タレントが全部いまその方向で来てるし、ディレクターもキツいこと言うてもカットするしというのが、このご時世」とコメント。

 さらに「だから舞台ではあえて逆にキツくツッコんだりして。舞台はまだ大丈夫なんで。それでいま舞台の数を多くしてるんです」と、ライブツアーをやっている理由を明かした。

 そして、「やっぱり我々世代はついていけないんです、今のコンプライアンス世代の言葉のチョイスに対して。それは言われてるような感じです。申し訳ない。キツいこと言ってもカットされてます。昔ならOKだったりしてても。頑張ってるほうやと思うねんけど、困ったもんやね……」と寂しげに語った。

■収録中に言葉に詰まる場面も……

「“申し訳ない”なんてさんまらしくない弱気な発言ですよね。ただ、それぐらい昔のテレビと今のテレビは違うということなんでしょう。先日あった同世代の笑福亭笑瓶さん(享年66)の急逝もショックだったはずです。

 それに、実は、ここ最近は収録現場で言葉に詰まったり、“あれなんやっけ……”となかなか単語や固有名詞が出てこない場面も増えてきているんです。

 前はそんなことはなく、撮ったものをそのままオンエアするぐらいの軽妙なトークだったにもかかわらず、です。さんまさんももう67歳だから、記憶力や瞬発力が衰えても仕方がないんですが、そういった場面が目立つようになり、編集で自然に見えるようにカットすることもあるそうですからね」(前同)