■『ZIP!』が『めざましテレビ』に勝てないワケ

『めざましテレビ』の世帯視聴率は7%台、個人視聴率は4%台を推移。対する『ZIP!』は世帯6%台、個人3%台と、1ポイントほど差をつけられている。

「テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率はそれほど変わりませんが、世帯と個人視聴率の1ポイントが埋められないんです。『ZIP!』は“元気いっぱいで笑顔が素敵な水卜アナの魅力”という点が強みですが、疲労も重なっているのか、その水卜アナの限界が露呈し始めているとも言えそうです。ナンバーワンアナの水卜アナが『ZIP!』のMCになれば瞬く間に『めざましテレビ』を抜ける、と戦前は言われていましたからね……。

 そして、『ZIP!』が『めざましテレビ』に負け続けている理由には、番組の質自体の差があります。『めざましテレビ』はエンタメ情報ももちろん充実していますが、同時に報道色も強いですからね。それは『めざましテレビ』チームの席が、報道フロアにあるからという理由も大きい。

 報道フロアとコミュニケーションが密で、フジテレビ報道局が取ってきた最新のニュースが番組にどんどん入ってくる体制ができている。ニュース番組としての強みが『めざましテレビ』にはあるんです」(前出の制作会社関係者)

■『めざましテレビ』MC井上清華アナは早くも夏休み中

 一方の『ZIP!』も最新ニュースを伝えるものの、エンタメやトレンド情報、英会話、ドラマなど、若者に響くコンテンツがより充実している。

「ただ、朝の忙しい時間に知りたいのは最新のニュース、という人も多いですからね。『めざましテレビ』は秒単位で台本ができていて、次々と最新のニュースが報じられていきます。その、ニュースのところで『ZIP!』は差をつけられてしまっているのではないでしょうか。『ZIP!』には『水卜あさ美と 一緒にあさごはん』という、生放送中に水卜アナがご飯を食べるコーナーがありますが、あれにも“本当に必要か?”という声が局内からも上がっているといいますからね。

 しかも、『ZIP!』は水卜アナが看板の番組で、彼女の存在がすべてですよね。水卜アナに何かあったら番組は大きなダメージを受けることになる。一方の『めざましテレビ』は誰か一人の番組ではなく、分業ができている。今週、メインMCの井上清華アナ(27)は番組に出ていませんが、実はあまりにも早い夏休みを取っているそうです。そしてその穴埋めは若い女子アナで行なわれていますが、つまり、『めざましテレビ』には余裕があるんです。

 水卜アナが2週連続で泣いたというのは、山里さんやTAIGAさんの話に感動したからなのかもしれませんが、疲れというのも間違いなくあるでしょう。35歳という年齢的にも“次のこと”を考えるタイミングでしょうし、『めざましテレビ』に負け続けているというプレッシャーものしかかり、4月からはさらなる長時間労働に……。水卜アナは今、非常にキツい時期を過ごしているのではないでしょうか」(前同)

 これからも『ZIP!』で活躍する水卜アナの姿を見続けたいが、くれぐれも無理だけはしないでほしい!