サーティワンアイスクリームが、9月の新作フレーバーとしてゴディバ監修の限定フレーバーやサンデー、アイスクリームケーキなどを販売し、チョコ好きを喜ばせている。

 サーティワンがゴディバとコラボするのは、今回が初。こだわりの特別なフレーバーはヘーゼルナッツの香ばしさとチョコレートのバランスが絶妙な「ショコラ ヘーゼルナッツ」で、早速食べてみた人からは、《同じ値段でGODIVAならお得な感じ》《さすがゴディバ様 美味だった》などX(旧ツイッター)に続々と報告が上がっているところだ。

 近年、高級チョコレートブランドと庶民的なファストフードのコラボが増えている。

「ゴディバを例にとってみても、2022年にマクドナルドが『ゴディバ ホットチョコレート』を発売。24年はミスタードーナツがコラボしています。近年スイーツに力を入れる回転寿司チェーンも高級チョコとのコラボには積極的で、22年にスシローが日本を代表するチョコレートブランド・テオブロマとコラボ。23年にはかっぱ寿司が同じく日本初の高級パティスリーであるシェ・シバタとコラボしています」(グルメライター)

 なぜ高級チョコブランドとファストフードのコラボが相次ぐのか。その背景を、チョコレートジャーナリストでショコラコーディネーターの市川歩美さんに紐解いてもらった。

 まず、コンビニやファストフードとのコラボを牽引してきた高級チョコブランドは『ゴディバ』なのだという。

「ゴディバは1972年に日本に上陸して以来、直営店でチョコレートをショーケースの中にジュエリーのように並べ、一粒一粒販売するという高級感のあるブランディングを行なってきました。その気品あふれる世界観が完全に定着する一方で、“一粒数百円は敷居が高い”と感じる層には、なかなかその良さを体験してもらう機会がないという課題もあったのです」(市川さん)