■有村演じる弥生の不憫さを嘆く声が殺到

「弥生(有村)は破局後も夏(目黒)、そして娘の海(泉谷)とは“友達”として良好な関係を築いていて、視聴者もどんでん返しに期待していたところはありました。夏が覚悟を決めたように、弥生もやはり“母親”になるのでは……と。

 特に最終回は、放送前の予告で夏と弥生の復縁を示唆するような演出があっただけに注目を集めていたのですが、これが“ミスリード”だったため“予告詐欺”と批判する声もありました」(前出のテレビ誌編集者)

 最終回の予告では、弥生が「夏くんのこと好きだった。頑張って忘れようとしたらもっと寂しくなった」と話し、映像は弥生と夏が見つめ合っている、というものだった。

 しかし、この弥生の言葉は、実際の最終回での「夏くんのこと好きだった(と海が言ってた)」と「(私も中絶したけど)頑張って忘れようとしたらもっと寂しくなった」という、復縁とは関係ない2つのセリフを繋ぎ合わせたもので、見つめ合う映像は2人が付き合い始めた時期の回想の場面だった。

「破局しても完全に縁が切れるわけではなく、良き友人としてこれからも関係は続いていく――。簡単に復縁しないことも含めてリアルと言えばリアルな展開ですが、視聴者が望んでいたような結末ではなかったということですよね。

 さらに言えば、弥生の扱いがあまりにもぞんざいすぎて、“彼女がいない方がシナリオのまとまりが良かったのでは”という声さえ出ています」(前同)

『海のはじまり』での弥生の扱いには、

《弥生さんが母にならないことは最初から決めていたのに何故最終回にあんな回想シーン入れたのかわからない》
《これが夏くんと別れる時に(水季が)やっぱり産むねって一言があれば変わってたのに、死んでから子供いました、父親任されました、義母や周りの目が厳しいとか、そんなの受け入れられなくて仕方なくないか?ってなるよね。あまりにも不憫だし一番可哀想なのは弥生さんね》
《このドラマに弥生さんの必要性あった?彼女がいなかったら夏、海の親子になる葛藤や周りとの関わり方がすんなり入って来て感動ストーリーになったけど弥生さんが可哀想過ぎて夏も海も嫌いになったしドラマ見るのしんどくなったし水季への嫌悪感しか残らない》

 といった声が多数寄せられている。