■羽賀容疑者を「稀代のワル」と評した辰夫さんが語っていたこと

 25日夜9時過ぎ、羽賀容疑者のYouTubeチャンネルでは『【愛車ハーレーブレイクアウトカスタム気に入らない!?】予想外の解決策に回りも驚愕』と題した、バイク関係の動画を投稿。「『はがけんチャンネル』はこれからも、ますますネバーギブアップ!」と締めくくっていた。

 羽賀容疑者は逮捕当日の朝には1月に震災、9月に豪雨の被害を受けた石川県能登地方にエールを送るショート動画を投稿していたが、逮捕を受けて、

《そう言い残して稀代のワルはムショに送られるのでした》
《梅宮辰夫さんはこの人がほんとにどうしようもない悪であるってちゃんと見抜いていたよね》

 と、かつて羽賀容疑者を「稀代のワル」と断じた、梅宮辰夫さん(享年87)の名前を出す声もあった。

「羽賀容疑者は辰夫さんの娘でタレントの梅宮アンナさん(52)と1994年~99年の6年間交際していましたが、当時の羽賀容疑者は巨額の借金を抱えていて、アンナさんも連帯保証人になって8000万円もの借金を肩代わりしていました。アンナさんにそんなことまでさせていたのに、グラビアアイドルとの浮気も発覚し、辰夫さんは“あいつは稀代のワル”と、彼の本性を指摘していたんですよね」(前出のワイドショー関係者)

「稀代のワル」――羽賀容疑者をそう評していた辰夫さんは19年12月12日に亡くなったが、同月に刊行された最後の著書『不良役者 梅宮辰夫が語る伝説の銀幕俳優破天荒譚』(双葉社)では、アンナについて語る場面で、羽賀容疑者との交際への本音も綴っていた。

《男を判断する目……そのあたりを親としてもう少し細かく教え、しっかりと指導しておくべきだったんじゃないか、そんなことを思うときもあるよ》

 と娘・アンナを心配していた梅宮さんだったが、

《アンナに苦労させられて大変じゃなかったって? そりゃあ、金銭的な尻ぬぐいもしたし、芸能マスコミからあいつを守るために俺が矢面に立つ場面は何度もあった。(略)

 ただ、アンナが5年にわたるすったもんだの末に男(※羽賀)との交際にピリオドを打ち、さらに2年後、別な男性と結婚したときはホッとした》

 と、綴っていたのだ。

「辰夫さんは東映のスター俳優として長年活躍し、後年はバラエティ番組でも活躍していましたよね。芸能界、そして世の中の表と裏をさまざま見てきた方でそれだけに人を見る目も確かだった。娘のアンナさんを翻弄し続ける羽賀容疑者の黒い本性を、早い段階で見抜いていたのではないでしょうか。しかし、娘の気持ちもあり、なかなか思うようにはならなかったと……」(前同)

 そんな羽賀容疑者は9月24日に、アンナが乳がんの一種の希少がん「浸潤性小葉がん」で闘病中であることを受けて、彼女にエールを贈る動画を自身のSNSに投稿。アンナはそれを受けて9月25日、『スポニチアネックス』のインタビューで羽賀の動画に触れて、《なんか初めてまともだなと思いました(略)意図はわからないですよ。でも彼らしいかなとは思います》と、語っていた。

 梅宮さんが断じた「稀代のワル」という言葉にすべてが詰まっている感じもある羽賀容疑者の生き様。今後、事件の全容解明が期待される。