コンビニ商品で、ダイエットができる――。

 そう聞いたら、つい“ホント?”と言いたくなることだろう。

 だが、実際にコンビニ食を活用し、半年14キロのダイエットに成功した猛者がいる。電子書籍『コンビニを利用する前にやせたいお客様が読む本』(アクション出版社)を上梓した、現役コンビニ店員のスルメ氏だ。同氏はそのきっかけをこう語る。

「もともとコンビニ店員だったこともあり、食事はコンビニ食品が中心でした。そんな折、彼女から太っていると指摘され、ダイエットを始めました。私の場合、店員ということもあり、コンビニメシに頼らなければいけない環境でしたので、ダイエットをサポートしてくれる商品を探す必要がありました」

 その後、ダイエット食品についての情報を調べ上げ、それを食生活に取り入れることで体重減に成功したという。

「コンビニ食品でも最近は脂質や糖質を抑え、タンパク質が多い食品が増えているんですね。ダイエットではこうした食品を摂るようにしたんです」(前同)

 タンパク質がダイエット効果を高める理由はいくつかある。

「タンパク質をとると、満腹ホルモンが分泌され、食べ過ぎを抑制する効果があります。また、この満腹ホルモンは中性脂肪を分解する手助けをして脂肪の蓄積を防いでくれます。さらに、タンパク質は熱量を多く使う筋肉量を増やし基礎代謝量を上げる効果もあります」(同)

 食品と健康の問題に詳しい薬剤師の田村哲彦氏が補足する。

「炭水化物や糖分を食べ過ぎると、これが中性脂肪として蓄えられます。またタンパク質をとるときは、満腹中枢に信号を送るためにも、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。さらに、タンパク質を効率的に筋肉増強に繋げるためにも、食べた後に体を動かすこともポイントになります」