■ザリガニ釣りで入れ食い間違いなしのよっちゃんイカ

 酒の肴として最高な『カットよっちゃんイカソーメン』(よっちゃん食品工業)はいわゆるスルメだが、レギュラーなよっちゃんイカ=『カットよっちゃん』(同)はイカのほかに魚肉すり身などが入っていた。

 ちなみによっちゃんイカはザリガニ釣りで入れ食い間違いなしなので、小学生に支持されている。

『カットよっちゃんソーメン』(青)と『カットよっちゃん』(青)では中身が違う ※撮影/編集部
『カットよっちゃんイカソーメン』(青)と『カットよっちゃん』(赤)では中身が違う ※撮影/編集部

 ただし、『マルカワグレープマーブルフーセンガム』(丸川製菓)は濃縮グレープ果汁がしっかり入っている。珍しく「看板に偽りなし」の駄菓子というわけだ。

ちゃんとブドウ味の『マルカワグレープマーブルフーセンガム』 ※撮影/編集部
ちゃんとブドウ味の『マルカワグレープマーブルフーセンガム』 ※撮影/編集部

 最後に前出の田沢氏がこう語る。

「昔はおばあちゃんが個人経営するような駄菓子屋さんが子供の社交場でした。こうしたお店は徐々に街から消えていきましたが、今は代わりにデパートの特選コーナーやコンビニで駄菓子が売られるようになった。特に地方ではコンビニって若者の溜まり場的な側面もありますからね。時代を超えて愛されていることをうれしく思います」

 ポケットの小銭で購入できる駄菓子。たまには大人買いしてみてもいいかも?

田沢竜次(たざわ・りゅうじ)
元祖B級グルメライターとして活躍。映画評、書評、60~70年代B級カルチャーなどにも精通する。著書に『B級グルメ大当りガイド』『ニッポン映画戦後50年』など。