■松本人志クラスでも「テレビから1年消滅」は厳しい事態に

 1年もの間、テレビから“消える”というのは松本クラスのタレントでも大きな痛手になると言われている。

「松本さんの周囲もそれを感じているはずです。『M-1』のみならず、年末年始は大型お笑い特番がたくさん放送されます。しかし、そこに松本さんはいないと……。休止から丸々1年が経過したら、制作サイドは“まっちゃんがいなくても番組は成立する”となっていくでしょうし、視聴者も“まっちゃんがいなくてももういいよね”という人が増えるでしょうからね。

 年内の復活が不可能、25年以降も文春との裁判が続き復帰は全く見えない、となれば、テレビ局側も松本さんがいないことを前提に、放送中のレギュラー番組を含めて、今後を考えていくことになるでしょうね」(前出の民放キー局関係者)

 9月2日、フジテレビは10月期の改編説明会を行ない、松本が出演していたレギュラー番組『酒のツマミになる話(旧:人志松本の酒のツマミになる話)』と『だれかtoなかい(旧:まつもtoなかい)』を10月以降も継続すると発表した。

 編成部長の中嶋優一氏は「『酒のツマミ』は千鳥に頑張っていただき、配信も含めて好調。『だれかtoなかい』も配信が好調で、毎回(再生回数が)50万~70万ほど回っている。松本さんの復帰にかかわらず継続します」と説明した。

 また、よみうりテレビは9月27日、秋の番組改編発表を行なった際に『ダウンタウンDX』(読売テレビ・日本テレビ系)について言及。

 同番組は2月1日放送分からダウンタウン・浜田雅功(61)が1人でMCを務めているが、同局の田中雅博コンテンツ戦略部長は、『週刊文春』と係争中の松本について「裁判の状況を注視しないといけない。(番組は)今年度に入っても、いろんな企画にチャレンジしています」と説明。そのうえで浜田の司会については「今後もこのまま継続していきます」とコメントした。

「ダウンタウン、松本さんのレギュラー番組は続いていますが、松本さん不在でも番組は成立しているとも言える。もちろん、松本さんのボケやツッコミ、独自の視点やコメントなどがないことを嘆く視聴者も少なくはありませんが。

 ただ、テレビから1年間消えて来年以降も復帰が見えないとなったら、いくら松本さんといえども……テレビ局サイドもさまざまな判断をしていかないといけなくなるでしょうね」(前同)

 9月の頭には復帰の兆しも見えつつあった松本だが――果たして、文春との裁判は今後、どんな展開を見せるのだろうか。