■番組の演出家が中京テレビに許可を取り「移籍」が実現

 終了した『どうなの課』は水曜夜11時59分放送だったが、生瀬らスタジオレギュラーは通常、ゴールデン帯で活躍する人気タレント。

 そして、同番組では“○○だけ毎日食べたら痩せる”“遠くの景色を眺めていると視力が回復する”“トランポリンで飛び続けたら痩せる”といった俗説を検証するため、タレントのスケジュールを3~5日間、ほぼ24時間確保して行なわれていた。23年11月のゴールデンSPでは、チャンをアフリカに5日間滞在させて視力回復の実験を行ない、視力0.6から1.0まで回復させたこともあった。

「『どうなの課』はお金と時間をかけて、しっかりと作り込んだ番組だったんです。それが突然、打ち切りになってしまったのは、昨年4月と11月に2度ゴールデンSPを放送したところ、局が期待していたほどの数字が残せなかったからだといいます。ローカル局の中京テレビは東京のキー局以上に厳しい予算繰りでの番組制作を強いられているだけに、“制作費は高いのにこれ以上の上がり目がない”と判断され、今春の改編期に終了になったと。

 そして、そんな『どうなの課』がTBSに“異例の移籍”を果たしたわけですが、同番組で演出を担当している、番組制作会社のA氏の存在が大きかったと聞こえてきていますね」(前出の制作会社関係者)

『どうなの課』はスタッフが情熱を持って取り組んでいた熱い番組であり、終わらせるのはもったいない――そう考えたA氏は中京テレビに“移籍”の許可を取り、番組の移籍先を探した結果、最終的にTBSで放送されることになったというのだ。

「中京テレビとしても当然思うところはあったでしょうが、A氏はしっかり許可取りして筋を通したし、局としてもすでに終了を決めた番組。なかなか“やめてくれ”とは言えないですよね。そして、中京テレビ制作の番組ですから、キー局で放送していた日本テレビも、口を出せる立場にはないと」(前同)