1990年代から2000年代にかけて大流行した平成のギャルブーム。橋本環奈(25)が主演を務めるNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』のテーマが「ギャル」ということもあって、令和になった現代、“平成ギャル”に再び注目が集まっている。
「平成に流行したルーズソックスに、厚底ブーツといったファッションは、令和時代の若者にも評価されています。それでも、平成と“令和のギャル”では雰囲気が多少違っています」(ファッション誌編集者)
若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏は、“平成ギャル”と“令和ギャル”の違いについてこのように分析する。
「令和ギャルは平成ギャルをリスペクトしている傾向があります。一方で、平成期は、浜崎あゆみさんや安室奈美恵さんといった日本の歌姫が圧倒的なギャルアイコンであったのに対し、令和はスマホやTikTokなどSNSの普及で、ファッションの参考にする人も日々変化しています」
そんななかでも、令和ギャルに絶大な影響力を誇るのがK-POPアーティストだといい、
「最近だと人気なのは、『TWICE』のモモ(27)さんでしょうか」(太田氏=以下同)
平成ギャルブームの全盛期からおよそ30年。若い女性の流行、好みがどのように変貌を遂げていったのか、太田氏協力のもと比較していこう。
平成ギャルのファッションの象徴といえば、ルーズソックスにミニスカート、黒肌に盛り盛りメイクであったが……。
「令和は、“自分の良さを生かす”ことを重んじる風潮。例えば、平成は目を大きくさせるメイクが流行していたのですが、今は形を整えることが主流。顔も自然な白さが好まれていますね」
また、かつては統一性のあったギャルファッションも、今では多様性にあふれているという。
「『SHEIN』などの安価な通販サイトの台頭で様々なファッションを取り入れやすくなりました。平成ギャル感のあるローライズパンツから、令和ギャルのトレンドであるK-POP風まで幅広く手に入るようになったことが大きいですね」