10月8日、米倉涼子(49)主演の映画『劇場版ドクターX』の完成報告会見が行なわれた。そこで、12月6日に公開されるこの映画の正式タイトルが『劇場版ドクターX FINAL』で、その名の通りシリーズの完結編であることが公式に発表され、話題となっている。
『ドクターX』シリーズは、米倉演じる天才外科医・大門未知子が主人公の医療ドラマ。2012年から21年まで計7シーズン放送されたテレ朝を代表する高視聴率ドラマで、最高記録は14年10月期のシーズン3の最終回。世帯視聴率27.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、瞬間最高視聴率31.3%を叩き出している。
そんな名作ドラマ『ドクターX 』がついに完結――。米倉は10月8日の会見で目を潤ませながら「12年間、みなさんとここにいる仲間たちで育ててきて、何回も“これで終わり”と言いながら、ここまで続けてきた『ドクターX』が、この映画で最後になります」とコメント。「自分の人生と背中合わせの作品」だと作品への強い感謝の気持ちを告白している。
Xでは、シリーズの完結を惜しむ声が殺到。
《毎回楽しみにしてたのに、もうファイナルで見られへんようになるんかあ。》
《シリーズ化して長い作品はいくつあれど、12年続くってのはそれはそれはすごいことで沢山の人の努力と葛藤があったことと思うよ最後を映画で終わるってのもカッコイイ》
《科捜研の女みたいに終わる終わる言って復活しないかな》
といった声が多く寄せられている。
「会見で米倉さんが触れていたように、『ドクターX』はこれまで何度も“終了説”が報じられてきました。役のイメージが固定されてしまうことに米倉さんサイドが難色を示していたから、という話はよく出ていましたが、2019年には米倉さんが過酷な闘病生活を送っていたことが明らかとなり、より終了説は濃厚になっていきましたよね」(女性誌編集者)
米倉は19年10月に頭痛やめまいを起こす「低髄液圧症候群」を患っていることを公表。22年には「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」も患い、アメリカ・ニューヨークで上演予定だった主演ミュージカル『シカゴ』を降板することになった。
今年5月頃から低髄液圧症候群は回復の兆しを見せているということだが、酷かった時期にはまともに歩くこともできず、本気で女優業の引退を考えるほどだったと、米倉は6月14日放送の情報番組『あさイチ』(NHK)で吐露。
今回の『ドクターX FINAL』の完成報告会見でも、「私が(体調が)全開じゃなかったので、本当に(スタッフと共演する皆さんには)気を遣わせてしまい、大変な撮影になりました」とコメントしているほか、ファンからもあらためて《米倉さん痩せたね》など、体の線が細くなったことを指摘する声も出ている。
芸能プロ関係者は言う。
「『ドクターX』に関しては、衣装のハイヒールで腰に強い負担がかかっていた、という報道もありましたよね。現在も米倉さんの体は本調子ではなく、地上波の連ドラのような、タイトなスケジュールでの長期間の撮影は厳しいとも言われています。今年放送の大型ドラマの主演オファーも断っていたと聞こえてきていますね……」