■有田、千鳥の番組は容赦なく笑いにする
千鳥の『チャンスの時間』には、渡部以外にも2020年1月に唐田えりか(27)との不倫が発覚して好感度が急落した東出昌大(36)、“ペットボトル投げつけ騒動”などパワハラ行為が20年に報じられたTKO・木下隆行(52)などが起用され、騒動にちなんだ自虐トークを要求されることも多い。
「ネトフリの『トークサバイバー』では、シーズン1(22年)に東出さんが起用されたり、シーズン3(24年)には、“20年に問題を起こしたタレント”として渡部さんと手越祐也さん(36)を起用して、渡部さんは食レポ、手越さんは遊び人ぶりをネタにしたVTRに出演して、話題沸騰となりました」(前出の芸能プロ関係者)
手越はコロナ禍での外出が2度報じられたことで、20年5月同年5月に無期限の活動自粛に。その直後の6月に、旧ジャニーズ事務所を退所し、露出が著しく減っていた。Netflix週間トップ10を奪取するほど人気の『トークサバイバー』は多数の視聴者が見る番組で、手越の出演は大きな話題となり、直接の関係性はないだろうが、手越は10月13日に4年ぶりにかつてのレギュラー番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に出演した。
令和の「タレント再生工場」のくりぃむしちゅー、千鳥、佐久間氏を経て、復帰していく不祥事タレントたち――。
「ダウンタウンの『笑ってはいけない』も同じですが、くりぃむしちゅーの有田さんと千鳥の番組に共通して言えることは、不祥事タレントをイジる際に中途半端にはせず、俳優だろとベテランだろうと容赦なく、徹底的に笑いにする。そのため、とにかく振り切れた面白い内容になり、視聴者的としては不祥事タレントを笑うことで、“もういいかな”となるのではないでしょうか。やはり、笑かされたら負け、ですよね。
そして、佐久間氏の番組は企画がとにかく面白く、何よりも視聴層はお笑いが大好きな人たち。よほどの酷い行為でなければ、多少の不祥事には寛容な人が多いですよね。そのため、佐久間さんの番組でしっかりと笑われることによって、有田さん、千鳥の番組と同様に不祥事タレントは“許されて”いく。そして今、佐久間さんの影響力は絶大で、同氏の番組でイジられたタレントは他番組からもオファーを受け、そこでも笑われて、復帰していく――という流れがありそうです」(前同)
『ガキ使』に代わる「不祥事タレント再生工場」。お笑い界のカリスマの復帰が見えない今、その担い手は3者に託されたのかもしれない――。