■宮迫、ピエール瀧、ジャンポケ斉藤は厳しい
不倫以外のトラブルでは、元雨上がり決死隊・宮迫博之(54)は2019年6月に勃発した“闇営業問題”――反社会的勢力の関与が疑われた不祥事で地上波テレビから姿を消し、長年所属した吉本興業からも退所。
今年10月7日スタートの新番組『Beauty Man~宮迫博之イケおじ宣言~』(テレビ埼玉/深夜1時30分~)で5年ぶりの地上波テレビ復帰を果たしたが、地方ローカルの深夜番組であり、地上波完全復帰とは言えないだろう。
ジャングルポケット・斉藤慎二(41)は、9月20日の時点で芸能活動休止を発表していたが、10月7日には警視庁に不同意性交と不同意わいせつの疑い――今年7月、東京都新宿区内に停まっていたロケバス内で女性に性的暴行を加えた疑いで書類送検され、吉本からも契約解除に。復帰は絶望的と見られている。
また、薬物問題では、歌手で俳優のピエール瀧(57)は、19年3月にコカイン(麻薬)を使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕され、同年6月に懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決で確定。その後はNetflixドラマ『地面師たち』(7月25日)などで活躍しているが、現在もテレビ復帰は叶っていない。
「“見たい人がお金を払う”配信番組や映画は、不祥事タレントが復帰しやすいメディアだと言われていますが、地上波テレビ番組はやはり厳しいですよね。まず、CMスポンサーの存在があり、彼らはイメージを気にするので、不倫、警察沙汰、そしてクスリなど大きな不祥事があった人は厳しいですよね。
そして、現在のテレビは視聴者が高齢化していて、スポンサー同様に不倫や警察沙汰に非常に厳しい目を向ける世代層の視聴者が多いため、よほどのことがない限り、番組サイドとしてもそういうタレントを起用しづらいと。
その点、手越さんが『イッテQ』の復帰に4年以上かかったのは、コロナ禍のヤラカシ以上に旧ジャニーズ事務所の存在、特に彼の強引な退所に激怒したとされる、創業家の存在の方が強かった感じですよね。
かつて“辞めジャニ”は、退所と同時に出演番組も降板するのが当たり前で、2度と地上波テレビに戻れない雰囲気さえありました。しかし、昨年10月にジャニーズ事務所が消滅し、テレビ界に根付いていた忖度も消えた。
そして『イッテQ』サイドも、人気があり、番組の色にも視聴者にもどハマりしていた手越さんを求めていたところはあるでしょうから、今回の復帰は必然だったのではないでしょうか」(前出の芸能プロ関係者)
『イッテQ』は現在も高い人気を維持しているが、キャストの高齢化やイケメン枠の不在で勢いが落ちているという指摘もある。なにわ男子・大橋和也(27)がこれまで3回出演し奮闘していたが、本格的なレギュラーにはなれていない。
番組サイドは、今年4月には状況を改善しようと「新メンバー発掘プロジェクト」を行なったが、オーディションに合格した5人は世間一般の認知度が低い若手タレントばかりで、即戦力という感じでもない。
「現在、STARTO社タレントと辞めジャニに共演NGはないと言われています。『イッテQ』と旧ジャニーズ、二重の意味で先輩である手越さんが後輩の大橋さんと共演、2人で全力でロケに挑む――という未来も、あるかもですね」(前同)
「テイッ!」を決め台詞に『イッテQ』を盛り上げてきた手越。4年5か月ぶりに、その実力を見せつけてくれるはずだ。