UAE・ドバイに滞在し、2022年7月の初当選から1度も国会に登院せずに欠席を続けているNHK党のガーシー参議院議員(51)に2月27日、「公開議場での陳謝」の懲罰が決定。ガーシー氏もこれに応じる意向を示した。

 ガーシー氏側は、参院議院運営委員会の石井準一委員長(65)宛てに「本会議へ出席し、院議に従い、陳謝文を朗読致します」と文書で回答。3月8日に本会議を開く予定で調整が進んでいる。

 渦中のガーシー氏は2月28日、自身のオンラインサロンとインスタグラムの生配信で、日本に帰国した際の逮捕やパスポートの強制返納などのリスクについて、その心境を吐露した。

 ガーシー氏は、俳優の綾野剛(41)や楽天の三木谷浩史会長兼社長(57)などの有名人を脅迫したとして刑事告訴されており、警視庁は1月11日、暴力行為等処罰法の常習的脅迫や刑法の名誉毀損容疑で関係先を家宅捜索したこともあり、帰国に難色を示してきた。

■「当たり前のことがされるなら帰ります」と示唆したガーシーだが……

 この日の生配信は、ガーシー氏の政策秘書である渡辺文久氏、刑事事件で弁護人を務めるアトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士(43)と、現状と今後について意見交換。

 逮捕される場合の手続きについて、現職の国会議員であるガーシー氏には国会開会中の「不逮捕特権」があるため即逮捕はされないものの、司法当局から逮捕許諾請求が出れば、内閣や参院の許諾を得たのちに逮捕される可能性もあるという。

 パスポートの強制返納で、出国できなくなる可能性があることに高橋氏は「逮捕状が出ていることが一般的には返納命令だが、強引にやろうと思えばやってくる可能性がある」と話した。

 当局の狙いがわからないこともあり、ガーシー氏は疑心暗鬼に陥っているようで「帰りたいですよ。陳謝した後、国会に出て派手に暴れ回りたいが、日本の法律通りに不逮捕特権があって逮捕されないとか、パスポートが失効されないとか、当たり前のことがされるなら帰ります。でも現状されてない。陳謝しに行こうという覚悟は決めている。どうやったら一番安全に帰国できるか。7日に向けて判断したい」と語った。