■「逆バンジー罰ゲーム」で粗品がフジテレビに激怒

 粗品が企画段階で宮迫の名前を出したという『27時間テレビ』――今年は7月20日と21日に放送され、『新しいカギ』(フジテレビ系)メンバーの霜降り明星、チョコレートプラネットハナコが総合司会を担当。

 現在、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は、7月20日の午後7時から11時半までが7.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、同21日も午後7時からエンディングまでが7.8%という超高視聴率を叩き出し、数字的には大成功を収め、評判も上々だった。

 しかし、生放送中に行なわれた対戦企画の罰ゲーム「逆バンジー」を巡り、粗品とフジテレビサイドが大揉めしていたと8月8日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じ、物議を醸した。

 7月21日午後4時頃から生放送されたコラボ企画「ドッキリGP×新しいカギ」では、早口言葉などの言いにくいフレーズを互いに言い合って、先に噛んでしまったら“逆バンジー”を飛ぶという対決が行なわれた。

『ドッキリGP』側の東野幸治(57)は対戦相手に粗品を指名。ところが、CMに入った瞬間に粗品が「聞いていない」と声を荒げたという。粗品の振る舞いに現場の空気は凍りついてしまったものの、CM明け、先攻の東野が空気を読んでか、不自然なほど早口で噛みまくり、逆バンジーを食らうという展開となった。

『週刊文春』の記事によると、粗品はかねてより「バンジーNG」をテレビ局側に伝えていたものの、バンジーをやらせようとするフジテレビサイドに不信感を抱き、企画終了後の休憩中に涙を浮かべつつ「もう帰るわ」と言い放ったという。マネージャーやスタッフが必死に止め、何とか最後までMCを務め上げだが、粗品は怒り心頭だったようだ。

「バンジーNG」の粗品に無理やり逆バンジーを飛ばせる意図はなかったものの、フジテレビの本部スタッフと番組側でコミュニケーションが取れていなかったことについて、後日、全面的に非を認めて番組スタッフが吉本サイドに謝罪したとも報じられている。

『週刊文春』の問い合わせにフジテレビは「当社の演出上の不手際により、出演者の方にご迷惑をおかけしました」と回答していた。

 お笑いプロ関係者は言う。

「粗品さんがキレたのは逆バンジーだけではなかったそうです。ディテールに厳しい人ですから、憤った場面は多々あったようですが、『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の対決で負けた際の罰ゲームにも激怒したといいますね」