■『news zero』好調をけん引していた櫻井翔がパワーダウン

 日本テレビとTBS、どちらかの局はメインの画面で野球の試合を放送し、L字型のテロップなどで開票速報を届けることになると見られている。

「そうなると、選挙特番としてはどうしても弱くなってしまいますよね。逆にスポーツ中継番組としては相当強いとも言えそうですが。他局が選挙一色のなかで、プロ野球の中でも最もアツい日本シリーズを放送するわけですからね。

 ただ現状はまだ、巨人か横浜かどちらが日本シリーズに進出するか分からず、日テレとTBSの選挙特番もどうなるか分からないと。そんな状態で選挙特番の準備を進めないといけない両局は大変ですよね。そうした状況のなか、これまでは日テレが圧勝でしたが、他局は“今回はチャンス”となっているといいます。

 日本シリーズを放送するにせよ、しないにせよ、日テレの藤井さんと櫻井さん的には、今回の選挙特番が正念場と見られていますね」(前出の制作会社関係者)

 3月末をもって日テレ夜のニュース番組『news zero』から有働が卒業し、4月からは藤井がMCに就任。月曜キャスターの櫻井とタッグを組むことになった。

「ですが、ここ最近、『news zero』における櫻井さんのパワーが目に見えてダウンしているんです。というのも、かつては櫻井さんが出演する月曜日だけ突出して視聴率が良く、コア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)は4%台を記録することもあった。

 ところが、最近は数字が下落してきていて10月7日の月曜のコアは2.4%。翌8日は櫻井さん不在にもかかわらずコア2.6%を取っていて、月曜より数字が良い日も出てきているんです。櫻井さんがパワーダウンしつつあるのは、やはり嵐の活動休止が大きいでしょう。そして、結婚してパパになったことも影響しているはずです」(前同)

 櫻井の結婚を祝福しているファンのほうが多いだろうが、結婚を機に“推し変”した人やファンを辞めた人も少なからずいるだろう。

「嵐の活動がなく、40代を迎えた櫻井さん。今後は、アイドル路線ではなく本格キャスター路線で行く必要があるはずですが、肝心の数字を失いつつあるというのは大きな痛手ではないでしょうか。

 一方の藤井さんは、夕方のニュース番組『news every.』(日本テレビ系)時代から“言葉の力”が高く評価されていましたし、『好きな男性アナウンサーランキング』で1位になったこともあるほどの人気アナです。しかし、有働さんから藤井さんに変わって『news zero』全体の視聴率が明確に落ちているんです」(同)