2021年頃からいわゆる「セクシー系YouTuber」と呼ばれる女性配信者たちの動画が急激に増えている。

 ストッキングの履き比べをして下着を“チラ見せ”したり、水着を着てバストが大きくなるマッサージをするなど、過激な動画を発信し、中には1000万再生と驚異的な再生数を叩き出す者も現れた。

 そんな中、グラビアアイドルからYouTubeの世界に飛び込み、瞬く間にチャンネル登録者数を増やした女性がいた。

「女性の名前は、まっか(27)。『まっかの日常』というチャンネル名で、下着をつけずに街歩きをする“ノーブラ散歩”動画が大バズりしたんです。

 体にフィットした洋服からバストトップを透けさせて散歩する姿は、男性視聴者からの需要が高く、YouTubeの登録者数は35万人を超え。S N Sの総フォロワー数は240万人まで達しました」(WEBメディア編集者)

YouTubeチャンネルがBANされたまっか  ※本人提供画像

 しかし、そんな彼女のチャンネルが10月10日、突然削除されたのだ。同日、まっかは自身のXで《何が起こったか…思考停止》と、投稿していた。

 10月に入って以降、同じように“ギリギリを攻めた”アカウントが続々と削除され始めている。“女子高生”をうたい、7月末にアカウントを開設すると下着やコスプレなどで過激な露出をしていたチャンネルが10月3日、アカウント停止となった。昨年11月にアカウント開設後、キツネ耳をつけ、生着替えを多く投稿していたアカウントも、先のまっかと同じ10月10日に停止されている。

 相次ぐYouTube上の“粛清”ついて、セクシー系ジャンルのYouTuberをプロデュースしていたという人物がこう分析する。

「22年頃からYouTubeの規約が厳しくなり、このような性的カテゴリーのチャンネルが次々と“BAN(アカウント停止)”されるようになりました。

“女子アナ”を自称し、まるで本番中のアナウンサーがポロリしてしまったかのような企画を投稿していた『南アナの本番3秒前』は、80万人もの登録者数がいたチャンネルを削除されましたし、女子大生を名乗るある女性は、お笑い芸人・アキラ100%(50)のネタである裸でお盆をひっくり返す企画などを投稿するも、こちらも削除。

 アダルト向けのコンテンツを投稿するYouTuberにはアンチもつきやすいので、視聴者から多数の通報を受け、運営側も見過ごせなくなったと思われます」

 こうした過激な動画には広告がつけられないため、前述のようなYouTuberたちの動画にはモザイク処理をほどこし、「続きはコチラ」と、自身のSNSアカウントのリンクを概要欄に貼り付け、そこに視聴者を誘導する仕組みだという。

 そして、リンク先のサイトで有料会員となれば動画の“続き”が見られるというわけだ。仮に月額5000円のプランに加入したファンが1000人いれば、月の売上は500万円にもなる。これで億単位を稼いだツワモノもいるという。

 前出のYouTubeプロデューサーが、性的コンテンツをアップする彼女たちのリアルの実情をこう話す。

「そうしたYouTuberの中には動画を撮りだめして、海外を気ままに旅行している子もいましたね。しかし、一見楽な仕事に見えますが、身バレするリスクやチャンネルの削除、活動引退後の生活を考えると、常に不安を抱えている子が多かったです。

 また、チャンネル登録者数を増やさないと有料ファンクラブを開設できないため、体を張って過激な企画に挑戦したのに、少額のギャラのみで引退していく子も少なくはなかったです。それでもネット上に動画は残るので……人気が出ないと全く割に合わない仕事でもありますね」