■橋本環奈は超多忙

 そんな低評価にあえぐ『おむすび』にとって今後、“泣きっ面に蜂”とも言えそうな展開が控えているという――芸能プロ関係者は言う。

「次週、第5週(10月28日~)から物語は阪神淡路大震災を描く過去編に突入し、主演の橋本さんの出番が激減するようです。ストーリー、内容が微妙で、橋本さんの魅力でもっていたとも言えそうな『おむすび』。橋本さんが出てこなくなれば、さらに視聴者が離れてしまう可能性が……。こうした事態の裏には、橋本さんの超多忙が要因としてあると言われていますね」

 朝ドラ『おむすび』のクランクインは3月23日だったが、橋本は4月から5月末まで、主演舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』のロンドン公演のためイギリスにいた。橋本本人はXで4月18日(日本時間)にイギリス到着報告をして、帰国後の6月23日には『おむすび』の撮影に参加していることを明かしている。

「『千と千尋』の舞台の終了後、橋本さんは『おむすび』と並行して、重要な役を務める、シリーズものの超大型映画の撮影に参加していたといいます。中国地方で行なわれていた壮大なロケで、橋本さんも参加しないと成立しない撮影だったとか。もちろん、主演の朝ドラを最優先にスケジュールを組んでいたそうですが、それでも抜けざるを得ないタイミングがあったと。橋本さんが朝ドラから“消える”展開には、この映画の撮影も関係していると思われます。

 橋本さんも体力的にキツいのか、目の下のクマが指摘されることも多いですよね」(前同)

『おむすび』は今後、神戸を舞台に物語が進んでいくと公式に明かされている。そのため、不評なギャル編が終われば状況も好転するかも――という指摘もあるが、そう簡単にはいかないようだ。

「舞台が本格的に神戸に移行するのは、まだだいぶ先の話で、ギャル編はもうしばらく続くと見られています。つまり、ただでさえギャル編が不評で視聴者離れが進んでいるタイミングで橋本さんが一時不在になり、復帰してからもまだギャル編が続くということ。そうなると、いよいよドラマは本当のピンチを迎えそうですよね」(同)

『おむすび』は、第11回(10月14日)の視聴率が12.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と、朝ドラとしては非常に低い数字を記録してしまった。

「朝ドラの平均世帯視聴率の歴代最低記録は、2009年度後期の『ウェルかめ』の13.5%です。このまま不評のギャル編が長引き、さらに橋本さんも出なくなれば、どんどん視聴者が離れていき、朝ドラワーストの視聴率記録を更新してしまうかも。

 序盤の山場となりそうな“お祭りでのパラパラ披露”など、盛り上がりそうなポイントもあるのですが……数字的には今後も厳しい展開となりそうですね」(同)

 物語の舞台である、2004年に青春時代を過ごした世代からは一定の評価を得ている『おむすび』。視聴者離れが言われるが、乗り切ることはできるだろうか。