■30万円と3億円――

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

「解散はしていないものの、少年隊は“返上”しているというのが錦織さんの認識だということです。そもそも仲がいいわけでもないとも話していますが、錦織さんが音頭を取って“少年隊をもう一度やろう”となることはないと見られています。

 万が一やるとしたらあらためて少年隊をやるという許可を申請することになるのでしょうが、権利を持っている可能性がある事務所、つまりジャニーズ事務所は消滅してしまった。それに、そもそもの仲が……ということですよね」

 2020年9月の『文春オンライン』では、植草が90年代半ば頃、周囲に「僕とニシキ(錦織)は月給30万円で働いているんです。ヒガシ(東山)とは待遇が違いすぎて」と漏らしていたと報じていた。同年9月の『FRIDAY』(講談社)では、錦織は舞台演出、植草も俳優の仕事をこなしていたものの、その月収は50万円にも満たなかったといい、離婚して10万円程度の養育費を支払う必要がある植草の生活はカツカツだったとも伝えていた。

「一方で東山さんは2020年時点での年収が3億円だったとも言われている。事務所幹部だった東山さんは、そうした高給取り生活が長く続いていたと見られています。

 錦織さん、植草さんと東山さんがジャニーズ事務所からもらっていたお金格差は単純計算で実に100倍。東山さんはメリー喜多川氏(享年93)の寵愛を受け、娘で前社長の藤島ジュリー景子氏(58)と結婚させようとしていたという報道もありました。バックに“創業家”の存在があり、圧倒的な好待遇を受けていたのではないでしょうか。

 そして実は、芸能界引退前、最後に少年隊を復活させようと東山さんが錦織さんに声をかけたそうなんです。しかし、錦織さんは“いや、もういいだろう”と首を縦に振ることはなく、少年隊の復活話は立ち消えになってしまったとささやかれています。錦織さんが拒否したのは積年の思いがあったからではないかと。

 それは植草さんも同様でしょう。『ぽかぽか』で少年隊再始動に前向きな発言をした植草さんですが、あれは番組を盛り上げるための彼なりのリップサービスだったのではないでしょうか」(前同)

 東山の芸能界復帰は現実味を帯びてきつつあるが、少年隊の再始動の前には想像以上に高い壁が立ちはだかっているようだ。