■深澤辰哉演じる冬月はかなりヤバい?
田中の好演で宏樹が話題となったが、今後、物語を大きく動かすのは深澤演じる冬月かもしれない。第1話で、松本演じる美羽は冬月より2学年年上として描かれたが、最後に映った冬月のパスポートと、予告で映った美羽の母子手帳に表記された生年月日から、X上では《2歳差ではなく1歳差》だという指摘が。突然の死でごまかされているが、冬月が彼女に嘘をついていた可能性が出てきたのだ。
また考えてみれば、美羽と冬月の再会の仕方も不自然だった。図書館でバッタリなど、そうあるものではない。ひょっとして美羽がそこにいるのを知っていて、偶然を装っていたのかも。早朝、美羽を連れて図書館に不法侵入している場面もあり、深澤が演じている本当の冬月は、第1話の印象とかけ離れたヤバいキャラなのかもしれない。
そもそも、メインキャラの冬月がいきなり死ぬということはありえない。今後、幼なじみとしての回想シーンで冬月が出るとしても、そこは中学生なので深澤では無理があり、アフリカでの回想シーン以外で出番はないはず。X上でも《第2話のあらすじ見る限り、遺体が冬月と断定された訳ではなさそう…残りの深澤の出演が全部回想シーンは無理があるだろ!》という指摘が。
本当の父親が死んでしまっては、托卵をめぐる物語も盛り上がらないだろうから、冬月の再登場はほぼ間違いない。死亡すらも彼の偽装だった可能性があるが、冬月の正体と、それを演じる深澤に注目したい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。