1972年に登場して以来、愛され続けるカルビーのスナック菓子「サッポロポテト」。その“犬用”バージョンが、評判となっている。

《待って、酒3本開けて今更気づいたけど犬用のサッポロポテトあてにして飲んでた》

 Vtuberの「@Mia_Konan」さんが茶目っ気たっぷりにXへ投稿したしたポストは、《これは仕方ない》《味が気になる》などと約740万ビューの大バズり。公開された画像には、チューハイ缶とともに「サッポロポテト バーベQあじ」の袋が写っているが、しっかりと「ワンちゃん専用」という文字のほか、キュートな犬の写真もデザインされている。

 この“ワンちゃん専用 サッポロポテト”は、ユニ・チャームの犬用ペットフードブランド「グラン・デリ」がカルビーと共同開発し、9月3日に発売した新商品だ。

 果たして人間が食べても大丈夫なのか、なぜ人間用そっくりのスナック菓子を展開するのか、ユニ・チャームにその開発背景やこだわりを聞いた。

 まず「ワンちゃん専用 サッポロポテト」を人間が食べることについて。「グラン・デリ」マーケティング担当の淺野さんは「問題はない」という。

「人間が食べて健康被害をもたらすようなものは使用していないので、食べても特に問題はありません。ただ、原材料や味をワンちゃん用に調整しているので、食べたときに“知っているサッポロポテトの味”ではないかなとは思います。身体に害はございませんが、今後はご留意いただければと思います」(淺野さん)

 人間用のサッポロポテトには玉ねぎや香辛料などが入っていることから、犬にはすすめられない。一方で犬用に調整されたサッポロポテトは、人間には薄味に感じられるが、食べても特に体に影響はないとのこと。では、人の生活に馴染みのあるスナック菓子から犬用を発売するに至った理由は何なのか。背景にあったのは、「自分が食べているものと同じものを愛犬にも食べさせてあげたい」というニーズの高まりだという。