しゃぶしゃぶチェーン『木曽路』やラーメンチェーン『三田製麺所』の飲食店内で、客として訪れた女性が下着姿や裸の胸をさらした写真をXに投稿し、騒動に発展している。

「それぞれ別の女性ですが、やっていることは同じことです。『木曽路』では10月20日、風俗店勤務の女性が自身のXアカウントで、しゃぶしゃぶ鍋を前に下着姿をあらわにした写真とともに《どっち食べる~??》と問いかけると650万インプレッション(閲覧)を獲得。今度は同月11日に別の自称21歳の“浪人生”だという女性が『三田製麺所』で、前開きのボタンをはだけさせ、胸の谷間を見せつけながら《つけ麺とラーメンどっちが好き??》という文言を添えてXに投稿。最終的に260万もの閲覧数を稼ぎました(現在は削除済み)。

 これらの写真には、《下品すぎる》《飯食うとこでやるな》《安心して食事できません》などといった批判が殺到。飲食店への問い合わせも相次ぎ、結果として『木曽路』での当該ポストは削除され、自称浪人生はアカウントを消して逃げました」(WEBメディア編集者)

 なおこれらの投稿について『木曽路』はメディアの取材に対し、「法的措置も含め厳正に対応」、『三田製麺所』の運営会社も「顧問弁護士と協議の上で今後の対応を検討」としている。いずれも法的措置を辞さない構えだ。もちろん明らかな迷惑行為で、訴えられる可能性がありそうだが、その法的措置の“内容”とは一体──。

 迷惑行為をXに上げ、訴訟に発展しかけたといえば2023年1月の「スシローペロペロ事件」が記憶に新しいだろう。

 少年がスシロー店内で、卓上調味料である醤油差しの注ぎ口や未使用の湯呑みをペロペロと舐め、平然と戻す行為を収めた動画がXで拡散され、《気持ち悪い》と不快感を示す声が殺到。スシローが大損害をこうむったという事件だ。

「騒動を受けて一時株価が下落するなどしたスシローは、当初『刑事⺠事の両⾯から厳正に対処してまいります』とコメント。その後本来得られるはずの売上や衛生管理の信用低下に伴う損害賠償として約6700万円の支払いを求める訴訟を起こしました。スシローは動画が拡散された後、一時、”レーンは注文商品のみ”“皿も調味料も希望あれば交換”するなどの対応を取っていましたしね。ただしこの訴えは同年7月末までに取り下げられ、少年側との間で和解が成立しています」(前同)

 スシローと少年側が“和解”したとはいえ、飲食店での迷惑行為により、高額の損害賠償請求がなされる可能性があることを突きつけた事件だったわけだが、今回の“露出”系迷惑行為の場合、その「法的措置」とは一体何か。インターネットのトラブルに詳しいトラスト弁護士法人の勝間田淳弁護士が、その具体的な内容について解説する。