■展開の強引さを指摘も…マツケンが笑いでカバー
結(橋本)がギャルの楽しさを見出した今回のパラパラの場面には、最初は困惑していた観客があっさり盛り上がる展開に唐突さを指摘する声、そもそもパラパラが雑だという声もある。
《パラパラっぽく見えないし、なんで観客が急に盛り上がったのかわからんし、そしてこれでギャルって楽しいって意味がわからない》
《パラパラ踊ってなぜか(理由なく)急に盛り上がったくらいで=ギャル楽しいになるかな?友達って楽しいとかならわかるけど情緒がないよなー》
そんな厳しい声も出たギャル編のクライマックスだったが――、
「『糸島フェスティバル』の準備が始まった時期から、結の祖父・永吉役の松平さんの演技が完全にギャグに振り切っていて、視聴者から大人気でした。唐突に“マジックショーをやる!”と、松平さんの十八番『マツケンサンバ』を連想させるド派手なスパンコールのスーツを披露した時点で視聴者は大沸騰していましたが、その後に描かれた糸島フェス当日はさらに盛り上げてくれました」(前出のテレビ誌編集者)
永吉は糸島フェスティバルにて、池畑慎之介(72)演じるスナックの店主・ひみこをアシスタントに出し物「ミスターA吉のマジックショー」を披露。意外にも手品が上手い永吉だったが、「ボックスイリュージョン」――“箱に入り、剣で刺されても無事に脱出する”という大ネタを失敗。永吉に剣が刺さってしまい「あいた〜っす!」と悲鳴を上げる――というギャグシーンが、25日放送回の冒頭で描かれたのだ。
永吉役の松平は、代表作『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)で多くの悪人を“成敗”してきた時代劇俳優。それを連想する視聴者も多く、SNSは沸騰。
《これまで無敵だった上様が初めて人から斬られる事案が発生しました刺されて痛がりながら撤収していく暴れん坊将軍の姿はとても貴重です》
《「成敗ッ!!」された…》
《あかん‥面白すぎて、笑いが止まりません》
“マツケンが成敗された!”のが面白すぎると、話題になったのである。
さらにフェスティバルの結果発表の場面では、永吉は優勝を逃したことに納得いかず司会のマイクをぶんどって「優勝は俺たい!」と大暴れ、ハギャレンに結が紛れていることを指摘して表彰式をグダグダにしたりと、とにかくやりたい放題。最後までコメディリリーフとして、ドラマを盛り上げたのだ。
「松平さんの振り切ったハッスルぶりは視聴者に大ウケでした。現状の永吉(松平)は一貫してお笑い担当とも言えそうな存在となっていて、登場するたびに“迷シーン”を見せてくれて視聴者を楽しませていますよね。
今回のギャル編のクライマックスも大いに盛り上げ、“展開が強引すぎる”という指摘もあったパラパラのところをフォローする感じで、ドラマをまとめ上げたとも言えそう。視聴者から、細かくて厳しい指摘が入りがちな『おむすび』ですが、名俳優の松平さんが生み出す絶妙の笑いに助けられているところはありそうです」(前出のテレビ誌編集者)
次回からは震災を巡る非常に重い展開になると見られる『おむすび』。合間に入るであろう現代パートの永吉(松平)に、重い空気を和らげてもらうこともありそうだ。