10月25日、橋本環奈(25)主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』の第20回が放送。“ギャル編”とも言える序盤戦のクライマックスを迎えたほか、次週(28日~)からは本格的に震災が描かれることが判明。話題となっている。
『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。物語は2004年の福岡・糸島からスタートしたのだが、結は1995年までは神戸に住んでいたこと、同年1月17日に発生した阪神・淡路大震災がトラウマになっていることが示唆されてきた。
25日放送回はギャル編が区切りを迎え、最後は結が震災での出来事を話し始める場面で終わっている。
【以下、『おむすび』10月25日放送回までのネタバレを含みます】
25日放送回は、結(橋本)らハギャレン(「博多ギャル連合」)が地元のお祭り「糸島フェスティバル」に出演し、パラパラを披露するという、物語序盤から1つの目標として描かれていたイベントをやり切るまでが描かれた。
普段の結はハギャレンに協力しているだけでギャルではないが、フェスに出場するにあたり、メイクで金髪のガングロギャルに大変身。
本番のステージでは、最初こそ観客にパラパラがウケず、結が緊張で振りつけを間違えるなど不穏な空気も流れたが、途中から巻き返しに成功。フェスティバルでの優勝は逃したが、観客もリズムに合わせて手拍子してくれたほか、結は仲間が楽しそうにしている姿に「ギャルって、チョー楽しい!」と高揚感を覚えるのだった。
その後も結果発表の場面で松平健(70)演じる結の祖父・永吉が騒いだことで、結がハギャレンに参加していることが友人たちにバレてしまったり、片想いしていた書道部の松本怜生(24)演じる風見先輩に恋人がいることが発覚し、結が呆然となったりと、コメディタッチな展開が続いた。
しかし、ラストでは空気が一変。浜辺でたそがれている結の前に現れた知人の高校球児・四ツ木翔也(佐野勇斗/26)が「(今日は違うが、いつも)寂しそうな顔をしていた」と指摘すると、「たぶん、あの日から」と切り出し、阪神・淡路大震災の話を――というところで、話は次週に持ち越しとなったのだ。
橋本演じる結のガングロ姿でのパラパラや、これまで示唆されてきた震災がいよいよ本格的に描かれることなどでSNSは沸騰。
《結ちゃんのギャル姿がアユ(※浜崎あゆみ/46)みたいで可愛い結ちゃん、パラパラの出だしが失敗しちゃったけど、笑顔でと言ってくれた仲間にようやく笑顔で楽しく踊れて揃ってるし最初の頃より上手くなった》
《これらがあるからか、失ったものがある結が、新たな分野の友達と、乗り越えて舞台に立ち、ダンスで盛り上がっていくところとか、毎日ホロリと泣いてしまう》
《あぁー辛い…来週見なければって思うけど、ちゃんと目を背けずに見れるかな。結や家族はまだ、震災が続いてるんよね。》
《来週は震災のことがしっかり描かれる感じかな…すでにちょっとギュッとなるな…》
といった声が、多く寄せられている。
「これまで『おむすび』で描かれてきたギャル編は、朝ドラのメイン視聴層にハマっておらず不評が言われていましたが、そのクライマックスの今回は分かりやすい青春らしさ、そして震災編への布石もあり、おおむね好評。ギャル編の大団円とも言えそうな内容でしたね。
もっとも、一部ではパラパラの場面が強引すぎる、といった声もありますが」(テレビ誌編集者)